第三十七話 魂(卵)のエッグベネディクト
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
よ。」
「払うのも得意だろ?」
「そんなすごいことじゃないよ。」
「それで? この辺りも三階のように幽霊が蔓延っているのか?」
「ううん。違う。五階の階層からずっとついていきてる幽霊がいるだけ。あ…、ごめんなさい。無視していたわけじゃなくって…。タイミングが…。」
「五階から!?」
「みんなを怖がらせたくなくって言えなかったの。害もなさそうだったし。ねえ、マルシル。この人に魔術師から助けられたんじゃないの?」
「助けられたって…、あっ。」
マルシルは、言われて思い当たった。
壁が迫ってきて潰されそうになった時、何かに掴まれて壁に引っ張り込まれたときのことだ。
食事を素早く終えたファリンが、振り向き、その幽霊と会話をする。マルシル達は緊張した面持ちでその様子を見ていた。
「あのね…。紹介したい人がいるって。どうする?」
「んー…。」
「まあ…。他にアテもないし…。」
「分かった。じゃあ、お願いします。あっ。」
すると、周囲から幽霊の手がたくさん現れた。
悲鳴を上げる暇もなく、ファリン達は幽霊の手によってどこかへ引っ張り込まれた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ