第七幕その七
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皆お風呂に入りました、すると。
そのお風呂からは木の香りがしてしかもとても気持ちがいい湯舟だったので神宝達はお風呂の後でドロシーに言いました。
「不思議なお風呂でした」
「何か森の中にいるみたいな」
「お湯の中にいたのに」
「森の香りもして」
「凄くいい気持ちでした」
「木の樹液が温泉になったの」
ドロシーもお風呂に入ってすっきりした状態になっています、そのうえで神宝達にその温泉のことをお話するのでした。
「身体にも凄くいいしね」
「香りもよくて」
「森の中にいるみたいな感じになるんですね」
「日光浴っていうか」
「周りに枝や葉も一杯あったし」
「だからですね」
「そうよ、このホテルは木をそのままホテルにしたのよ」
壁も床も天井も全て木製であちこちに枝や葉があります、蔦もお花もあってそういったものが絡み合って一つの建物になっている感じです。緑や茶色、そうした色がまさに木であることを示しています。
「だからね」
「樹液も出て」
「その樹液が温泉になっているんですね」
「そんな不思議なお風呂なんですね」
「このホテルのお風呂は」
「他にはない温泉ですね」
「そうなの。木の温もりがお湯にもなってるし」
温泉のそれにです。
「だからね」
「そこに入ると、ですね」
「あんなに気持ちいいんですね」
「今僕達とてもすっきりしてますけれど」
「それもですね」
「樹液の温泉だからですか」
「そうなの、じゃあお風呂にも入ったし」
ドロシーは今もトトを抱いています、ただトトは神宝とジョージ、カルロスと一緒に男湯に入ってドロシーはナターシャ、恵梨香と一緒に女湯に入っています。大尉とかかし、樵、ジャックはお風呂に入る必要がないのでホテルのロビーでお喋りをしたりトランプで遊んだりして楽しく過ごしていました。
「これからエルフ料理を食べましょう」
「僕達は今回も見させてもらうよ」
大尉も皆に言います。
「皆が美味しいものを食べてそうなる笑顔をね」
「それが大尉さん達の栄養だからですね」
「そうだよ」
大尉は神宝ににこりと笑って答えました。
「だからね」
「それで、ですね」
「今からご馳走になるよ」
皆の笑顔をです、こうお話してでした。
一行はホテルのレストランに入りました、そうして出て来たメニューは野菜や果物を使ったお料理にジュースといったものでした。パスタやピザもあります。
見ればお魚やお肉は使われていません、チーズやヨーグルトといった乳製品はありますがそれでもです。
お魚もお肉もないので五人はドロシーに尋ねました。
「あの、エルフの人達は菜食主義者ですか?」
「お魚もお肉も食べないんですか?」
「乳製品はありますけれど」
「お野菜や果物ばかりで」
「そうした
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