暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第113話:OMEGA RUIN
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「………単発の威力は私の技の威力で低い方とは言え、ダブルアースクラッシュを易々と防ぐとはな。なら、これならどうかな?滅閃光っ!!!」

単発の威力はアースクラッシュを上回る滅閃光をエックスに繰り出すが、エックスは歯軋りしてバスターを構えた。

「ガイアチャージショット!!」

滅閃光のエネルギー弾を簡単に消し去り、それはルインにそのまま直撃する。

「くっ……」

咄嗟に防御したが、あまりの威力に腕が痺れた。

「ルイン…もう止めてくれ…元の君に…正気に戻ってくれ……」

悲痛な表情で言うエックスにルインは無言で首を横に振る。

「無理だな、ルインの意識は私にある程度の影響を与えてはいるが。私の中で眠っている…コロニーの爆発による度重なる再生と破壊により、精神的にも深刻なダメージを負っている奴に私を押さえ込む力などない。どうしても止めたいなら私を倒すんだな……よし、大分体が温まってきた。ウォーミングアップは終わりだ。真の力の一端をお前達に見せてやる。」

エックスの視界からルインの姿が消えた。

「なっ!?消え…うわっ!?」

一瞬でエックスの真横を取り、足払いをかけてエックスを転倒させるとダブルアースクラッシュを叩き込んで瓦礫に叩き付けた。

「エックス!!」

エックスがあっという間にやられてしまったことにゼロは驚愕で目を見開いた。

「う…ぐ…」

ルイン「ガイアアーマーは歴代の強化アーマーと違って凄まじい重量を持つことから機動性を著しく損ねる。機動性に優れたファルコンアーマーとの連携を前提に造られたアーマーなら仕方ないのだがな…」

瓦礫の生き埋めになったエックスを冷たく見据えながら、ルインはアルティメットセイバーの光刃をゼロに向ける。

「さて、使命を忘れたもう1人のゼロ…私を楽しませてくれよ?」

「………くそっ」

大事な後輩と戦うと言うことに、胸の辺りに絶え間なく感じる痛みにゼロは歯軋りしながらZセイバーを構えた。
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