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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第113話:OMEGA RUIN
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「来たか、エックス。そしてゼロ」

モニターで見た時よりもいくらか感情が感じられる表情と声だが、しかし今の彼女は自分達の知るルインとは違い過ぎた。

「君は…君はルイン…だよな…?」

僅かな可能性に縋る思いでエックスはルインに尋ねる。

「………ルインか…この体の本来の持ち主がルインならそう呼べるかもしれないな。エックス、私のエネルギー反応と気配を感じてみろ。お前の知るルインと同じに感じるのか?」

「………違う。君から感じるエネルギー反応も気配も俺達の知るルインとは全く別物だ。寧ろ君から感じるこの気配は……」

「俺…?だが、凄まじい邪悪を感じる…」

「正解だゼロ。私とお前は…」

「ぬ…うう…!!」

ルインが微笑みを浮かべながら答えようとした時、シグマが憤怒の形相を浮かべてルインを睨む。

「ルイン!!」

「ん?」

「死ね、ルイン!!ヘルブレイド!!」

瀕死のシグマがルインを殺そうと全身全霊の力を込めた一撃を繰り出すがルインに当たる直前で掻き消えた。

「な…!?」

「残念だったなシグマ。お前の攻撃は一切私には通用しない」

冷淡に言うとルインはシグマの顎を蹴り飛ばし、瓦礫にシグマの体を叩き付けた。

「ぐはあ…っ!!」

「いい加減に学習したらどうだ?貴様の天下は私のいた爺の研究所で私に実質的に敗北した時に終わってるんだ。」

シグマの頭を踏みつけながら蔑みながら言い放つルインを屈辱に身を震わせながら睨むシグマ。

「ぐっ…ルイン…貴様は先程、貴様もまたゼロと言っていたな……やはり貴様はゼロの兄妹型なのか…?」

協力者であるあの老人からはゼロが最後の作品だと聞いていたが、自分に教えていない可能性もあると考えたシグマは可能性が高そうな兄妹説を出してみる。

「兄妹ではない。この姿となったルインが今の私の状態になると私はゼロ…正確には使命を果たそうとしたイレギュラー時代のゼロと同一の存在になる。」

「な、何だと?あの老人からはそんな存在…」

「あの爺は私のことなど知らない。私は本来ならあり得ない存在だ。シグマウィルスやこのアーマーの特異性などが偶然が合わさって誕生したから…な。まあいい、私がゼロと同一というのは貴様もその身で充分味わったろう?あの時の殆どの再現をしてやったからな…そして貴様にまたあの恐怖も…」

「ぐっ…確かに貴様もまたゼロだと言うのは認めざるを得ないようだ…だが、調子に乗るなルイン!!確かに今の私では勝てんが…私にも切り札が…」

「切り札とはあの爺があのガンマをベースにシグマウィルスに適合させたファイナルシグマWのことか?なら止めておくことだ。シグマウィルスの支配権を私に奪われている状態でやっても何も出来ずに
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