暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第113話:OMEGA RUIN
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再生能力を失った貴様はどれだけ保つのかな…?あの時はプログラムが誤作動を起こしたことで半端に終わったが…今度は最後まで楽しませてもらうぞ?」

「う…ああ…」

当時の恐怖が完全に蘇り、シグマは身動き1つ取れずにルインの圧倒的な力に飲まれようとしていた。

一方エックスとゼロもルインに指定されたポイントに到着し、ルインを捜していた。

万が一に備えてエックスはフォースアーマーを身に纏いながら周囲を見渡す。

「ゼロ、見つけたか?」

「いや…シグマウィルスはルインが全て吸収したことで殆ど無くなっている。動きやすくはなったが、こういう時に不便になるな…」

あまり使いたくはないが、シグマウィルスを使って感覚機能を強化すればもっと容易くルインを捜せるのだが。

「どうして…こんなことに…」

悲痛な表情を浮かべるエックスに今回ばかりは何も言えないゼロ。

流石の彼も今回のルインのイレギュラー化は相当堪えているようだ。

「ぐあああああああっっ!!!!」

「「シグ…マ!?」」

聞いたことがない恐怖が入り雑じったシグマの悲鳴に嫌な予感を覚えたエックスとゼロは急いで悲鳴が聞こえた方角を駆ける。

「ぐああっ!!がはあっ!!」

「ふふふ、良いぞ…良いぞシグマ…お前の悲鳴はとても心地の良い極上の調べだ。もっと私に聞かせてくれ」

恍惚の表情を浮かべてシグマを一方的に殴り、蹴りつけて痛め付けるルイン。

その気になればシグマを何時でも殺せるはずなのにわざわざ痛め付ける選択をした。

「あ、悪魔め……」

殴り飛ばされたうつ伏せに倒れるシグマが息を切らしながらルインに言い放った。

「ふふふ、そろそろとどめを刺してやろうか…」

拳に凄まじいエネルギーを収束させてシグマに狙いを定めるルインに対してシグマは屈辱に顔を歪めながらルインを睨むことしか出来なかった。

「裂光…」

「ルイン!!」

「ん?」

声に反応して向こうを見遣ると信じられない表情でルインと倒れ伏しているシグマを見つめるエックスとゼロの姿があった。

エックスは目の前のあまりにも信じられない光景に目を見開く。

ルインは全くダメージを受けていないにも関わらず、シグマは息絶え絶えでいつ機能停止してもおかしくない状態である。

OXアーマーを纏ったルインの性能の凄まじさは知っているが、しかしシグマは常に強大な力を誇り、アルティメットアーマーを以てしても苦戦は免れない相手だ。

実際にレプリフォース大戦の時もアルティメットアーマー、ブラックゼロ、OXアーマーのエックス達を相手に互角以上の戦いを演じたシグマはいくらあれから訓練と実戦を積んでレベルアップしてきたルインでも簡単に勝てる相手ではない。

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