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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第113話:OMEGA RUIN
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ワープでルインの背後を取ると、ウィルスを纏わせた拳で殴り掛かるが、ルインに片手で受け止められる。

「何!?」

「ワープで背後を取るなんて小賢しい手が私に通用すると思うか?ふんっ!!」

空いている腕を動かし、ルインはシグマの顔面に強烈なチャージナックルの裏拳を叩き込む。

「ぐはあ!?」

まともに裏拳を受けたシグマは勢い良く吹き飛ばされ、瓦礫に激突した。

「シグマ。貴様に対するせめてもの慈悲だ。貴様の時代はあの時に終わりを告げたことを今こそ思い知らせてやろう」

「ぬう…ほざけ!!」

シグマがルインに凄まじい拳の乱打を繰り出すが、ルインは既にシグマの動きを見切っているのかシグマの拳を易々と回避していく。

「どうしたシグマ?下手な鉄砲より酷いのではないのか?」

「な、何故当たらんのだ!?」

フェイントまで組み合わせて拳を繰り出しているのに、ルインには当たらない。

「貴様はあの時、何に恐れた?」

「な、何?」

「貴様はあの時、驚異的な学習機能を最も脅威に感じたはずだ。戦いの時間が長引く度に徐々に攻撃が洗練されていき、徐々に追い詰められていくことにな。」

「だ、黙れ!知ったような口を!!」

ルインを黙らせようと至近距離での衝撃波を放つ技、ヘルブレイドを放とうとするが、ルインは一気に加速し、シグマの左腕を吹き飛ばした。

「が…ぐ…ああ…!!」

傷口を押さえるシグマ。

自己再生能力で腕を戻そうとするが何も起こらない。

「ふん、これで吹き飛ばした腕がサーベルを握っていれば当時の完全再現だったなシグマ?」

「ぬうう…な、何故再生が…」

「貴様の体内のシグマウィルスは私が支配権を奪ってコントロールした。だから再生が出来ない…まあ当然のことだな。貴様のシグマウィルスなど所詮は私のロボット破壊プログラムの派生種。エックスの劣化コピーの体内で作り出された劣化ウィルスがオリジナルに勝てると思うのか?」

「き、貴様のプログラム…だと?何をふざけたことを…貴様もロボット破壊プログラムを持っているのは驚いた…私のシグマウィルスは確かにロボット破壊プログラムが原型だ…だが、私が受けたのは貴様ではなくゼロからだ!!」

「まだ分からないのか?私もまたゼロだ。」

「何…?」

「いや、紅いイレギュラー時代のゼロと言った方が分かりやすいか…これだけ当時と同じ状況を作り出してやっているのに気付かないとは…所詮は劣化コピーだな。いや、それとも当時の恐怖を思い出したくないだけか?」

「な……」

シグマはルインを凝視した。

エネルギー反応だけでなくルインの放つ気配は確かに…イレギュラー時代のゼロそのものだった。

「さて、シグマウィルスの
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