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東方英雄戦線録
仮初の英雄
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て言う。

「ならば、私が貴方のマスターとして指示を出します。貴方の力…存分に奮ってください!」

私は置いた左手から魔力を流し、魔力を結びつける。
左手に令呪が浮かび上がる。
そして、少女はしっかりとした身体で言う。

「了解!サーヴァント、バーサーカー!敵を倒すね!」

そう言うと先程よりも格段にパワーアップした者である脚力で宙を舞うかのように私たちの船に近寄る闇を切る。
闇はその一撃で晴れたが、金髪の少女にはダメージはないようだった。
金髪の少女が敵と認識したバーサーカーを目掛けて一直線に突撃する。
船の一歩先、海上で凄まじい戦いが繰り広げられていた。

「くらえ!スーパーエゴ!」
「ガアアア!」

バーサーカーのハートの弾丸の様な攻撃で金髪の少女が苦しそうに藻掻く。

「効カヌ…邪符…ムーンライトレイ!」

金髪の少女が極太のレーザーの様な攻撃を放つ。
バーサーカーは避ける素振りも見せずに力を貯めていた。

「有するもの、我に力を貸せ!我が本能のままに全てを無に返せ!宝具発動!全てを焼き焦がす炎龍の神炎を纏いて時よ(アポカリプスシール)!」

バーサーカーの燃え盛る炎の宝具によって少女の攻撃が完全に焼き消される。
そして、バーサーカーはそのまま一気に少女に突撃する!

「ガアアアアアア!」

少女が焼け付く炎に焼かれて海に落ちる。
バーサーカーは落ちた少女を追って、海へと消える。
私は船の先で身を乗り出す。

「バーサーカー!」

私の声が虚しく海上に響く。
しばらくの沈黙の後、黒い何かが空へと消えていった。
直後に先程の少女を抱えてバーサーカーが船の上に降り立つ。

「良かった…ちゃんと生きてたのね…」
「あはは!私があの程度で死ぬわけないじゃん!仮初の英雄とは言え、サーヴァントなんだからさ。」

上官である男性…アレスが少女の前に傅いて言う。

「先程は我々をお救いいただきありがとうございます。私は時空管理局:ルナフォルテのアレス・ストレアと申します。」
「私はアレスのサーヴァントのセイバーです。」

少女は楽しそうに笑いながら言う。

「うん!よろしく!さっきも言ったけど、私はバーサーカーだよ!ところでマスターは名前で呼ばれるのと関係で呼ばれるのどっちが好きなの?」
「私はどちらでもいいですが…」
「じゃあ、雪ちゃんって呼ぶね!よろしく雪ちゃん!」
「は、はい!よろしくお願いします!」

そんな少女達を置いて、世界が静かに狂い始めてる事に誰も気づかないでいた…



〜地点XX〜

私は静かに空を見上げて呟くように言う。

「今日は珍しく来客が多いわね…」
「GOAAAAAAAAAA!」

私は振り向き、お祓
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