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楽園の御業を使う者
CAST42
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「ゅ?」

「七草から十文字に、私達が来ているのが伝わったのでしょうね」

「だから十文字克斗が前に出て、さっきより強くアピールしてるってこと?」

「ええ、そうよ」

十文字克斗がファランクスをサポーター…否、アーマーのように展開して敵を薙ぎ倒す。

三校の選手は為す術なく倒された。

あっけない決勝戦だ。

そして、試合を終えた十文字克斗が、こちらを睨んでいた。

「あれどうするの?」

「どうもしないわ。放っておけばいいのよ」

バッサリ切り捨てた。

「十師族って面倒なんだね…」

横から伸びた手が俺の頬をつねった。

「うにぃー……」

「ええ、そうよ。十師族は忙しいの。だから本来こんなことしてる場合じゃないのよ」

「あら、だったら姉さんだけ帰ればよかったじゃない」

「嫌よ。面倒だもの。大丈夫、葉山さんは優秀だから」

葉山さんってよく優秀って言われるけど、実際どのくらいなんだろう…?








将輝とジョージを男に戻してから別れた。

「達也」

「なんでしょうか母上」

「深雪と白夜君達を連れて東京に帰りなさい」

駅で深夜さんが達也に言った。

「母上はどうされますか?」

「真夜を四葉に連れ帰って仕事させるわ」

「かしこまりました」

深夜さんが穂波さんと一緒に真夜さんを連行した。

「帰るか、深雪」

「はい、お姉さま!」

え? 達也? 戻すわけないじゃん。

「帰ろ、水波」

「明日は収録ですもんね」

いうなよ…。

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