ハイスクールD×D 斉天大聖 2
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くそれが続くということは、本当に左腕一本で戦っているのだろう。ライザーと打ち合ったときも、あんな音は出なかった。つまり手加減されて、それを強いと思っていた。自分の弱さに涙が溢れる。
婚約式が終わった後、最低限の治療だけ施されたオレは、ドラゴンボールのチート持ちによって部屋に運ばれて拘束された。神器も何らかの手段で封印されたのかドライグの声さえも聞こえない。そして、チート持ちが指を鳴らすと映像が浮かび上がる。その映像にはライザーとリアスが映っている。
「さて、まずは今回の騒動によって発生したグレモリー家が受けた社会的損失についての講義を始める」
「『はい?』」
「基本的に悪魔の貴族はグループ会社を持っている。無論、各家ごとに特色があり得意分野も存在する。まあこれぐらいは常識だな」
『そこのトカゲは知らないだろうが、フェニックス家は医療と学習塾関係で、グレモリー家はサービス業全般だ』
フェニックス家が学習塾関係をやってるのは驚きだが理解は出来る。
「そして、ライザー・フェニックスとリアス・グレモリーの婚約によって新しいジェネリック医薬品の販売権が格安で譲渡されることになっていた。他にも学習塾のノウハウだったり、色々なものがお互いの家の利益になるような契約がわんさか」
『私は物じゃない!!』
「8人」
リアスが物のように扱われていることに怒鳴ったのに対してこいつは人数を返した。
『「?」』
「33世帯、12社、900人超、3800億円」
『リアス、お前のわがままで不幸になった人数だ。把握できているだけで自殺が8人、33世帯が激しい取り立てにあい、12社の零細企業が潰れ、900人超がリストラや厳しい降格処分や減給処分にあっている。被害総額は3800億円ってところだな。リアス、お前のわがままの結果だ。そいつら全員を集めてやろうか?』
『な、なんでそんなことに』
「貴族というのはよく見られているんだよ。裏で話を通さずにストレートに動いた結果が今回の混乱を招いた」
『お前たちにハンデとして与えた1ヶ月の間にこっちはそれの処理を行ってたんだよ。なんでフェニックス家がグレモリー家の尻を拭くハメになるのやら』
「ライザーの女好きのせいだな。いらない苦労を買ってまでやらなくても良かっただろうに」
『それで倍以上の被害を出せと?いやはや、そんな鬼畜なことオレには出来ないな』
ライザーとチート持ちが笑っているがオレたちは笑えない。そんな事が起こっているだなんて知らなかった。
「知らないで済ませたいか。その気持はわかるぞ。だが、駄目だ。貴族とはどういうものなのか、政略結婚とはどういうものなのか、それを正しく理解していなかったのが悪い。裏から交渉
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