第8話 旅にGo
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は持っていた長刀、【閃月】に付いた血を振り払う。
えっ、そんなもの持ってたのかって?去年造ったんですよ、自分で。
これは結構長いよ?2mぐらいか。
1年で使い方をやっとマスター出来た。最初の頃は、振るのも一苦労だったよ。
あっ、涙が・・・・・・。
「だ、誰だてめぇは!」
「シャラーップ!」
俺は再び【閃月】を振り払う。
「【一の太刀・撃刃】」
【閃月】から放たれた氣が、衝撃波となって山賊へと飛んで行く。
氣?後で話すとしよう。
「がびゅっ・・・・・・」
山賊は訳の分からん言葉を残して、縦に両断された。
おぅ、グロイ・・・・・・。
「な、何だこいつ!逃げろぉおお!!」
あら、逃げる?
逃がすわけないでしょ。
俺は【閃月】を地面に突き刺すと、【倚天】と【青紅倚天】を手に走る。
いや、走るというのは正しい表現ではない。
祖父の流派がまあアレだったので、特別な移動術もある。
「高速移動術【瞬動】」
これ前世でも出来るんだけど、後で半端無いぐらいに脚が痛くなるんだよ。
でも、この世界では普通に出来る。氣で強化しているというのも関係あるんだろうけど。
一瞬で山賊たちの正面に回り込むと、【倚天】で喉を切り裂き、【青紅倚天】で顎から頭に向けて貫く。
2本を引き抜き、血を払ってから鞘に納める。
ん〜、どんどん殺すことへの忌避感が無くなっていくな。
慣れって怖いよね。
さっきの女の子のところまで行くと、【閃月】を拾うと背中に担ぐ。
ギリで地面にはついてないよ?結構、斜めにしてるからな。
さて。
「大丈夫か?」
「は、はい・・・・・・。大丈夫、です・・・」
そうは見えん。
商人のオッサンは大丈夫かな。いや、オッサンかどうか知らんけど。
「助かりました。ありがとうございます」
「いえいえ」
無事みたいだな。
「助けてもらって申し訳ないのですが・・・。出来れば、引き続き護衛して頂けませんでしょうか?」
「いいですよ」
「おおっ、それは助かります。では、出発しましょう。さあ、お嬢さんも乗って」
俺は茫然自失状態となっている少女に手を貸して、馬車の荷台に乗り込む。
はぁー、歩かんでいいから楽だ。
「そういえば、自己紹介がまだだったな。俺は徐晃。お嬢さんは?」
お嬢さんって言うのも変かな。見た感じ、そんなに歳も変わらないように見える。
「はっ。姓は関、名は羽。字は雲長と申します。先程は助かり
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