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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第112話:Awakening
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そして脱出ポイントを過ぎたことでコロニーの破片がシャトルに激突していく。
「っ…!!まだ、まだ早い!!」
もっとコロニーに近付かねば駄目だ。
巧みな操縦技術で極力回避しながらシャトルのダメージを最小限に抑えようとするが、無数に襲い掛かってくるコロニーの破片を全て回避することなどいくら反応に優れるルインでも不可能だ。
この状況はきっとエックス達も見ているだろう。
何となくだが、地上にいるはずのエックス達の悲痛な声が聞こえた気がした。
「本当にごめんねみんな…でも私は…」
目指すのはコロニーのある前のみ。
やがてとてつもない衝撃と共にシャトルはバラバラに四散し、ルインは激突寸前でOXアーマーを纏うが、彼女の体もまた凄まじい閃光に飲まれて消滅していく。
そして宇宙空間に巨大な閃光が広がった。
「……シャトルとルインの…反応…ロスト…」
「ル…イン…」
「そ、そんな…嘘でしょう…?」
青ざめたエイリアの口から掠れた声が出た。
全てを見たエックスは絶望のあまりに膝をつき、アイリスは泣き崩れた。
「シャトルのコロニー衝突確認した。コロニー破壊率は86%…多分10分後には消滅するな。尤も破壊し切れなかったコロニーの破片が地上に降り注ぐ事だけは避けようがねえけど…」
目を潤ませながらもルナが何とかエイリアとアイリスの代わりにシグナスに伝える。
「ルインの脱出は確認出来ない…つまり彼女は…僅かでもコロニー破壊の成功率を上げるために自らを犠牲にしたのか…」
「…………ルイン……すまない」
「あの…馬鹿が…!!」
悲しげに顔を歪ませるゲイトと沈痛な表情でシグナスがこの場にいないルインに謝罪し、ゼロは床を殴り付けた。
「畜生…何してるんだよルイン。いくら地球が救われたって……肝心のお前がいないんじゃ意味ないだろ!!」
ルインの死という地球滅亡よりも最悪な結果にダグラスが悲痛な叫びを上げた時、ルナが驚愕したように叫んだ。
「な、何だ!?」
「どうしたルナ!?」
全員の視線が驚愕した表情のルナに集中する。
「地球上のシグマウィルスが宇宙に向かってる…まるで吸収されるように………まさか!!」
ルナはすぐさまキーを叩いてコロニーとシャトルの激突地点を映すと、そこにはシグマウィルスの妖しい輝きが一ヶ所に集まっていた。
輝きの中心では消滅したはずのルインの体が凄まじい勢いで再構成され、エックス達が良く知るOXアーマー姿のルインとなった。
「………っ!!」
「ルイン…なの…?」
「違う…あいつは…ルインじゃない…中身は…別物だ…」
ルインはゆっくりと目を開けながら、此方に視線を向けると、その目はエッ
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