暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第112話:Awakening
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とに恐怖を抱いたアイリスはゼロを止めようとする。

「私も反対だわ!どちらも成功率が大して変わらないならゲイトの案を採用すべきよ!!私は…誰かを生け贄にするようなやり方は絶対に許さない!!」

エイリアもシグナスに考えを改めるように叫ぶ。

ハンターを死なせないのが彼女の…オペレーターの務めなのだから。

「………総監」

エイリアの言葉にルインは笑みを浮かべるとシグナスに歩み寄る。

「何だ?」

「私とゼロ…どちらのパイロット能力が高いのかを教えて下さい」

ルインの問いにシグナスは若干の動揺を見せたが、すぐに冷静な表情に戻して問いに答えた。

「……………ゼロとお前ならば、お前の方が僅差でパイロット能力は上だ」

それを聞いたルインは微笑んだ。

「ルイン…君は…まさか…」

その笑みを見てルインの考えを察したゲイトは目を見開いた。
 
「そう…なら、決まりだね。私が行きます」

決意に満ちた目で名乗り出たルインにエックス達は絶句して沈黙してしまう。

「………何を馬鹿なことを言っているんだ!!お前は一度イレギュラー化しかけているだろうが!!ここは俺に任せておけ!!」

珍しく感情を露にして怒鳴るゼロに対してもルインは全く怯まない。

「ねえ、ゼロ。この作戦はね…まずシャトルがコロニーに到達しなきゃ話にすらならないんだよ?だから少しでもパイロット能力の高い方が乗ってコロニーに到達する可能性を高めなきゃいけない…分かるでしょ?」

「っ…」

冷静に正論を言うルインにゼロは言葉を失う。

何故か知らないが、ゼロは絶対に行かせてはならないと言う確信がルインにはあった。

誰が止めようとしてもルインは決して折れることはなく、スペースシャトルのパイロットはルインに決定してしまった。

そしてハンターベースのスペースポートにはスペースシャトルにパイロットとして乗り込むルインとそれを見送るハンター達とオペレーター達、そして各職員達の姿があった。

「ルイン、行けそうか?」

「もう、ダグラス。情けない声出さないでよ。ハンターベース最古参のメカニックなんだから自信持って。そんなんじゃ後輩に舐められるよ?」

不安そうにこちらを見つめて尋ねてくるダグラスにルインは苦笑しながら言う。

「人が心配してるのにからかうなよルイン!!とにかく、俺達メカニック班がこの時点で出来る全てをそのシャトルに注いだんだ。絶対に作戦を成功させて…俺達のいるハンターベースに帰ってこい!!」

ダグラスの言葉にルインは笑顔で頷いた。

纏っているアーマーはZXアーマーのままだ。

OXアーマーは精神高揚と凶暴性の増大のせいで落ち着かなくなるため、アーマーを纏うのはギリギリのタイミ
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