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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第112話:Awakening
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に自己進化を続けるシグマウィルスの脅威…ゲイト、お前も知らないはずはないだろう」
ゲイトの説明に割って入るシグナス。
確かにゲイトの対シグマウィルスのプロテクトプログラムは素晴らしい発明だ。
しかしシグマウィルスの特性である自己進化によってスペースシャトルがコロニーに到達するまでそのプロテクトプログラムは保つのだろうかと思えばかなり疑問だ。
「っ、しかし!!」
「ゲイト、お前の実力は私だけではなくベースの者達全員が高く評価している。しかし、我々にはもう失敗は許されない。マニュアルパイロットよりも失敗する可能性が高いオートパイロットは危険だ」
「ぐっ…だが、作戦が失敗する可能性はマニュアルでもオートでも大して変わらないだろう!?先のエニグマによる狙撃でコロニーの周囲には無数の破片がある。それを回避しながらコロニーに突っ込んで、爆風に巻き込まれない内に脱出する…こんな作戦を無事に成功させられるというのかい!?」
「ゲイトさん…」
ゲイトの言葉にアイリスは俯いた。
彼の言う通り、この作戦の成功率はエニグマによる狙撃作戦よりも下回る。
周囲に散らばるコロニーの破片によって難易度は極めて高くなっているのだ。
「確かにな、周囲に散らばってるコロニーの破片を回避しながらシャトルを操縦するって時点でほぼ無理ゲーだ。こんなの普通のハンターには出来ねえだろ」
冷静に技術者としての判断を口にするルナにシグナスは目を閉じて黙考する。
最高のCPUを持つ彼は最良の案を出そうとする…。
「この中でシャトルによる特攻を成功させられる可能性を持つのはゼロとルインだな…」
そしてこの中で最も作戦を成功させられる可能性を持つ2人の名前がシグナスの口から発せられた。
「なっ!?」
「総監!?」
想い人がスペースシャトルのパイロット候補にされたことにエックスとアイリスは思わず絶句したが、候補にされた2人は合点がいったように頷いた。
「なるほどな…シグマウィルスを吸収すれば自己再生が可能な俺達なら…」
「例え破片をかわしきれずに、脱出に失敗しようとシグマウィルスの吸収で助かる可能性がある…」
「そんな…ユーラシア内部のシグマウィルスの濃度は地上の比ではないのよ…そんなウィルスを吸収したら…」
あまりにも無謀な賭けに青ざめるエイリアにゼロは少しだけ黙考した後、口を開いた。
「失敗すればシグマウィルスの過剰吸収によるイレギュラー化の可能性が高い…か………俺が行く」
「ゼロ、止めて!!ルインの体内のウィルスを吸収するのもやっとだったのにユーラシア内部のウィルスを吸収したら…」
ゼロが危険な作戦をしようとすることを、そしてイレギュラー化してしまうかもしれないこ
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