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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第112話:Awakening
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たことも…」
「あ…その…ごめ…」
「ゼロが何とかしてくれなかったら君は確実にイレギュラー化していたんだ………もう、頼むから無茶はしないでくれ…」
エックスはルインの細身を抱き締めると懇願する。
もしイレギュラーになってしまったら、自分はルインを…そこまで考えて首を横に振る。
そんなことは…したくない。
エックスの迷いを感じ取ったルインはエックスに酷だと言うのは分かっているが、頷くことは出来なかった。
「ごめん、無理…」
「ルイン!!」
「エックスの気持ち…分かるよ。私も同じ立場ならそうしてた。でも私は……エックスやみんなと会わせてくれたこの世界が好きだから、だから無茶はするかも」
それを聞いていたゼロ達は複雑そうにルインを見つめる。
「でも…」
まだ何かを言おうとするエックスだが、タイミング悪くダグラスからの通信が入った。
『スペースシャトルが完成した!!何時でも発射出来る状態にはしたんだが…えっと、何か…タイミング…悪かったか?』
通信機越しでも指令室の重たい空気を感じ取ったのか、ダグラスが頭を掻きながら尋ねた。
「ううん!そんなことないよ!!こんな短時間で完成させちゃうなんて凄いよダグラス!!」
『ま、まあな…だがしかしだ…問題は誰がシャトルを操縦するかだ。最後の最後でこんな問題が残るとは…シャトルはいつでも発射出来る…。パイロットが決まったら教えてくれ。』
それだけ言うとダグラスからの通信は切れた。
シグナスは重たい空気を振り払うように咳払いをすると口を開いた。
「さて、エックス達が迅速にパーツを確保してくれたことでスペースシャトルは完成した。後は誰がシャトルのパイロットになるかだが…」
「………私が…」
「ルイン!あなたは病み上がりなのよ!!これ以上の無茶は止めて!!」
病み上がりにも関わらずに無茶をしようとするルインをエイリアが叫んで止める。
そして今度はゲイトが前に出て口を開いた。
「シグナス、シャトル作戦に関してだが、僕に1つ策がある。みんなもこれを見てくれ」
ゲイトが端末のモニターを全員に見せる。
モニターに映るのは何かのプログラムのようだったが、エイリアにはこれが何なのかすぐに分かった。
「これは、シグマウィルスをシャットアウトするプロテクトプログラム!?」
「そうさ、現在のシグマウィルスのパターンを解析し、シグマウィルスをシャットアウトするプロテクトプログラムを組み立てたのさ。これを使えばオートパイロット機能が使えるはずだ。だからハンターの誰かを失うと言うのは避けられ…」
「そのプロテクトプログラムは本当にシャトルがコロニーに到達するまで保つんだろうな?時間経過と共
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