暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第110話:God of Destruction
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ーアップ能力なんてチートとかそんなレベルじゃないよこれ…。こっちもマジで戦ってるって言うのに全然勝てる気がしないよ…」

「ふはははは!!…どうしたのかなあ…?さっきまでの君のムカつく余裕が消えてるんだけどお!!?」

ほぼチャージ無しでチャージセイバーを繰り出すルインにダイナモは跳躍してかわし、ショットをルインに当てるが、直ぐさま再生してしまう。

「ククク…その程度の攻撃で今の私が倒せると思ってるの……?だとしたら間抜けだね君は…」

「正真正銘の化け物…いや、悪魔か…正直俺から見ても悪魔にしか見えないね…(逃げなきゃ…こんな化け物を相手にしてたら命がいくつあっても足りないよ本当に)」

下手をしたらシグマ以上の怪物である今のルインをこれ以上相手にするのは無謀だ。

ダイナモはそう決断すると簡易転送装置を利用してその場を去ろうとするが、携帯端末をルインがΩナックルで奪うと同時に握り潰す。

「逃がしはしない。ここで確実に仕留めてあげるよ」

妖艶な笑みを浮かべてダイナモにセイバーを向けるルイン。

「チッ…勝つには再生出来ないほど粉微塵にするしかないわけか」

セイバーとブレードがぶつかり合う。

出力ではほぼ互角だが、最早ダイナモでも防ぐのがやっとなくらいルインはウィルスを喰らい、パワーアップしていた。

「くっ…やべえ…ウィルスでパワーアップするなんて反則過ぎだろ…」

「砕け散れ…アースクラッシュ!!」

繰り出されるアースクラッシュ。

今まで放たれたアースクラッシュとは隔絶とした破壊力を誇っていた。

あの衝撃波をまともに受ければ言葉通りダイナモは砕け散るだろう。

「燕返し!!」

片手にもう1本のブレードを取り出し一気にルインに対して横薙ぎする。

「ぐあっっ!!」

丁度アースクラッシュ発動後の硬直を狙っての必殺の一撃に呆気なく横一文字に真っ二つとなるルイン。

胴体が真っ二つ、おまけに動力炉まで斬り裂かれてしまっては普通のレプリロイドであればこれで終わっているだろうが、今のルインはレプリロイドの物差しで計れる存在ではない。

「ふふふ…今のは少し驚いたよ…」

真っ二つになった体がウィルスによって即座に接合する。

「真っ二つにしても駄目なのかよ…」

「その程度の力で私を倒せると思っているのかな?今の不死身の私にねえ…」

「全く…これじゃあどっちがイレギュラーなのか分から無くなってきたね……」

再びぶつかり合う両者。

ダイナモはこれでは埒があかないと判断し、一気にケリをつけるべく疾走した。

「(頭を吹っ飛ばしてアースゲイザーで木っ端微塵にしてやる!!)」

一気に斬り上げ、ルインのセイバーを弾き飛ばす。


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