暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第110話:God of Destruction
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「こいつを殴ってみろ。お前までイレギュラー扱いだ」

それだけ言うとルインとダイナモの戦いを見守るゼロ。

「しばらく様子を見るぞゲイト」

「了解」

「何を悠長なことを!!早くハンター達にイレギュラーの処分を…」 

「少し黙っててくれないかな?正直耳障りなんだよね」

「なっ…」

ゲイトの絶対零度をも下回る冷たさがこもった視線と声にライフセーバーは絶句する。

「いやはや、こりゃもう笑うしかないね。良いよ。ゲームってのは一見して勝てそうに無いボスキャラを倒すことに面白みがあるってもんだからね」

ダイナモがブレードを構えながらルインに突進するとルインもセイバーを構えて突進する。

「そりゃあ!!」

「てええぇい!!」

互いの刃が再びぶつかり合い、そのままダイナモは腕に力を入れてルインを弾き飛ばそうとするが出来ない。

いや、寧ろこちらが押されている。

「おりゃあああ!!」

そのままルインは咆哮を上げながら、力で強引にダイナモを弾き飛ばす。

「チッ、ウィルスを吸収する度にパワーアップするってのかい?こりゃ、早めに決めないといくら俺でもまずいかもな…」

持久戦に持ち込まれれば、ウィルス吸収により再生&回復とパワーアップするという出鱈目な能力で確実にやられるだろう。

「アース…」

「甘いよ傭兵君!!」

アースゲイザーを繰り出そうとした瞬間、低空ダッシュジャンプで一気に距離を詰められる。

「はあああああ…乱舞!!!」

セイバーによる連続斬りと龍炎刃を組み合わせた連携技をダイナモに叩き込む。

「ぐあっ!!?くっ…アースゲイザー!!」

ダメージに構わず、エネルギーを収束させた拳を直接ルインの腹部に叩き込む。

「うぐっ!!」

腹部に叩き込まれたあまりの威力に思わず膝を着いた。

「これで終わりだ!!」

ブレードで四肢を両断してアースゲイザーのエネルギーを込めた拳を顔面に受け、意識を失うのと同時にルインの頭部が弾け飛んだ。

「あ…」

「ル…イン…」

頭部を失って力なく倒れるルインの体を見てエイリアとアイリスは顔を青ざめた。

「ふん…これで良い。これで労せずしてルインと言う危険極まりない悪質なイレギュラーをこの世から葬り去る事が出来たのだ。ふははは…」

そんな彼女達の背後でライフセーバーが笑う。

アイリスは立ち上がると涙を浮かべながら手にカーネルの形見であるサーベルを握り締め、ライフセーバーに突き付けた。

「なっ!?」

「それはカーネルの…何故アイリスが…」

別にアイリスが形見として持っていることは不思議ではない。

アイリスはカーネルの妹なのだし、彼のサーベルを持っ
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