外伝〜灰色の騎士と盤上の指し手の覚悟〜 前篇
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ではありますが、2年前の件と違い、今回の件は”歴史の改変”ではないのですから、時代が異なる彼女達にまで負担を強いる件ではありませんので。―――それよりもリィン・シュバルツァー、ここまで話を聞けば恐らく貴方も既に察していると思いますが”黄昏”の阻止作戦の目的は”元凶”である”呪い”の浄化だけではありません。」
「……………………”黄昏”の発動、そして世界を”終焉”へと導くことを目論む主犯格の人物達――――エレボニア帝国宰相ギリアス・オズボーン並びに、”黒の工房”の長である”黒のアルベリヒ”―――いや、俺達がクロスベルの湿地帯で出会った”帝國学術院”の教授の一人にしてアリサが幼い頃に既に死亡したはずのアリサの父親―――――フランツ・ルーグマンの”抹殺”ですか。」
「そ、それは…………」
「……………………」
リアンヌ分校長の指摘に対して静かな表情で答えたリィンの話を聞き、それぞれリィンやアリサの心情を予想したセレーネは不安そうな表情をし、アルティナは複雑そうな表情を浮かべていた。
「そうよ。リィンお兄さんが予想しているようにエレボニア帝国政府は関係しないパパとシルヴァンお兄様による正真正銘のメンフィル両皇帝の要請という形で、リィンお兄さんにも二人の”抹殺”が指示される予定となっているわ。」
「―――単刀直入に聞きます。リィン・シュバルツァー、貴方はかつて”七日戦役”を和解へと導くために前アルバレア公やルーファス・アルバレアを討った時のようにゼムリア大陸の平和を乱すことを望むあの二人を自らの手で討てますか?」
そしてリィンの推測にレンが頷いて説明した後、リアンヌ分校長はリィンに非情の覚悟を問いかけた―――
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