外伝〜灰色の騎士と盤上の指し手の覚悟〜 前篇
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が”剣”に選ばれてオズボーン宰相達によって拉致される事を想定した上での黄昏発動の阻止”を予定しているわ。」
ある事に気づいて辛そうな表情を浮かべたアルティナの推測を聞いたリィンは複雑そうな表情をし、レンは静かな表情でアルティナの推測に頷いて話を続けた。
「ミリアムさんの拉致を想定した上での”黄昏”の阻止作戦という事は、並行世界のお兄様達のように”黒キ星杯”に突入してミリアムさんの奪還、そして”呪い”をその身に封印している”聖獣”を何とかする事ですか?」
「ええ。”呪い”に侵された”聖獣”はセリカ殿、もしくはアイドス殿の神術ならば浄化は可能との事ですから、当日は転移魔術でエレボニアに密入国をしたセリカ殿達も貴方達に同行する事になります。」
「うふふ、それどころかロイドお兄さん達―――”特務支援課”やエステル達もリィンお兄さん達と一緒に”星杯”に突入する事も予定しているわよ♪」
「ええっ!?セリカ殿達どころかロイド達やエステル達まで俺達と一緒にその”黒キ星杯”とやらに突入するんですか…………!?」
「ふふっ、”碧の大樹”以来のメンバーですわね。」
「そうですね。…………あの、まさかとは思いますが”空の女神”の一族が再びゼムリア大陸に現れて、わたし達と一緒に”黒キ星杯”に突入する事まで予定しているのでしょうか?」
「クスクス…………そういえば、アルティナさんや教官達は2年前に降臨されたあの”空の女神”やその一族の方々とも直に会うどころか、共闘までしたとの事でしたわね♪」
「ゼムリア大陸全土が崇めている”女神”…………一体どんな”女神”なのかしら?」
「ふふっ、旦那様達の話によりますと女神様はオリヴァルトお兄様のように中々ユニークな性格をした女神であるとの事ですわ。」
レンから知らされた驚愕の予定にリィンは驚き、セレーネは微笑み、ある事が気になってジト目になったアルティナの推測を聞いたリィン達がそれぞれ空の女神―――普段は生き生きとした様子で”ただの新妻”と名乗り、”空の女神”呼ばわりする事を本気で嫌がり、様々な規格外な行動を平気でしてきたエイドスを思い浮かべて冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ミュゼは微笑み、ゲルドは興味ありげな表情を浮かべ、ゲルドの疑問にアルフィンは苦笑しながら答えた。
「え、え〜っと…………まあ、決して一言では現せない性格だよな、空の女神は。」
「そうですね…………ある意味直に会う事は止めた方がいいと思えるような方ですね。」
我に返ったリィンとエリゼはそれぞれ困った表情で答え
「フフ…………さすがに彼女達の加勢までは予定していません。今回の件も”零の至宝”の件同様人の”業”によって生まれたものであり、解決の為に空の女神自らが動いてもおかしくない件
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