暁 〜小説投稿サイト〜
艦隊これくしょん 太陽は沈まない
第1部 太陽の立て直し
第1話 悪夢の舞鶴へ
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
娘を引き連れ、舞鶴へと向かう南。
 舞鶴鎮守府に着いた南たちは、絶句した。

「「「「・・・・・・」」」」

 本当にここが舞鶴鎮守府なのか?
 外観は見慣れた鎮守府なのだが、雰囲気が幽霊屋敷の類の感じだった。
 夕立たちを見、門を開けて、玄関まで行った。

 ギギギ・・・。

 玄関の扉の音がやべえ。
 それどころか、内装までヤバかった。

「・・・ボロボロじゃねえか」

「ぽいー。え、これ空き家じゃないよね?」

 夕立もそう思ってもおかしくないくらいのぼろさだった。
 床も壁も天井も、あちこち汚れていた。
 俺たちは、執務室とういか司令室?に向かうが、歩くたびギシギシいう廊下。
 廊下の窓は、ガラスが割れていてそこから隙間風が吹いていた。
 夜になったら、きっと怖いだろうな。

「提督。感じていますか?」

 神通が歩きながら小さく俺に言ってきた。

「ああ。ほとんど動いていないな」

 俺は、この鎮守府に着いた瞬間、見聞色で鎮守府のあちこちの気配を探った。恐らく神通も同様に気配を探ったのだろう。
 この鎮守府の艦娘たち、あまり動いていない。むしろ篭っている?
 動いていないとなると、ちょっと不安だ。最近、出会い頭に砲撃を当てる艦娘がいるらしい・・・。
 いくら見聞色があるとはいえ、至近距離で砲撃は避け切れるだろうか?
 そう思考を巡らせながら、歩いていると。目的の執務室に到着した。

「ここか・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「ぽい・・・」

 とりあえず、中に誰かいないか探る。
 ・・・誰もいない。いないと逆に不安が増す。
 ドアノブに手をかけ、ドアを開けた。






 ◇





 執務室のドアを開けると、中は・・・。

「「「「「・・・・・・」」」」」

 俺たち全員が唖然とする状態だった。
 ・・・無駄に豪華だった。
 シャンデリア。目が痛くなりそうな装飾品。無駄に金がかかった執務室。
 前任者がどれだけの成金主義だったのか、考えると頭が痛くなる。

「全部質屋行きだな」

「ですね・・・」

 中に入り、書類などを確認や整理をしようとする。
 すると、誰かがこちらにくる気配がした。

「誰か来ます」

「わかっている」

 身構える4人。俺は、あえて身構えない。
 気配がだんだんと近づいてくると、気配の正体が出てきた。

「あ!・・・」

 よく秘書役をやっている大淀と。

「!!」

 駆逐艦の『電』だった。
 2人の服装は、少し乱れ汚れていた。しかし、2人の表情はヤバかった。
 なんか青ざめています。
 俺は、彼女たちのある程度
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ