第1部 太陽の立て直し
第1話 悪夢の舞鶴へ
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娘を引き連れ、舞鶴へと向かう南。
舞鶴鎮守府に着いた南たちは、絶句した。
「「「「・・・・・・」」」」
本当にここが舞鶴鎮守府なのか?
外観は見慣れた鎮守府なのだが、雰囲気が幽霊屋敷の類の感じだった。
夕立たちを見、門を開けて、玄関まで行った。
ギギギ・・・。
玄関の扉の音がやべえ。
それどころか、内装までヤバかった。
「・・・ボロボロじゃねえか」
「ぽいー。え、これ空き家じゃないよね?」
夕立もそう思ってもおかしくないくらいのぼろさだった。
床も壁も天井も、あちこち汚れていた。
俺たちは、執務室とういか司令室?に向かうが、歩くたびギシギシいう廊下。
廊下の窓は、ガラスが割れていてそこから隙間風が吹いていた。
夜になったら、きっと怖いだろうな。
「提督。感じていますか?」
神通が歩きながら小さく俺に言ってきた。
「ああ。ほとんど動いていないな」
俺は、この鎮守府に着いた瞬間、見聞色で鎮守府のあちこちの気配を探った。恐らく神通も同様に気配を探ったのだろう。
この鎮守府の艦娘たち、あまり動いていない。むしろ篭っている?
動いていないとなると、ちょっと不安だ。最近、出会い頭に砲撃を当てる艦娘がいるらしい・・・。
いくら見聞色があるとはいえ、至近距離で砲撃は避け切れるだろうか?
そう思考を巡らせながら、歩いていると。目的の執務室に到着した。
「ここか・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「ぽい・・・」
とりあえず、中に誰かいないか探る。
・・・誰もいない。いないと逆に不安が増す。
ドアノブに手をかけ、ドアを開けた。
◇
執務室のドアを開けると、中は・・・。
「「「「「・・・・・・」」」」」
俺たち全員が唖然とする状態だった。
・・・無駄に豪華だった。
シャンデリア。目が痛くなりそうな装飾品。無駄に金がかかった執務室。
前任者がどれだけの成金主義だったのか、考えると頭が痛くなる。
「全部質屋行きだな」
「ですね・・・」
中に入り、書類などを確認や整理をしようとする。
すると、誰かがこちらにくる気配がした。
「誰か来ます」
「わかっている」
身構える4人。俺は、あえて身構えない。
気配がだんだんと近づいてくると、気配の正体が出てきた。
「あ!・・・」
よく秘書役をやっている大淀と。
「!!」
駆逐艦の『電』だった。
2人の服装は、少し乱れ汚れていた。しかし、2人の表情はヤバかった。
なんか青ざめています。
俺は、彼女たちのある程度
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