暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第109話:Volcanic Inferno
[1/6]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
火山地帯の安全ルートの解析が終わるまでハンターベースで待機していたエックスにエネルギータンクを回収して戻ってきたルナが話しかけてきた。

「よう、ご苦労さんエックス。あんたはディノレックスのとこに行くんだろ?あそこはマグマの流れが酷いから一番の危険地帯だ。ハンターベースには俺やゼロやルインもいるから安心して行きなよ」

「ああ、ありがとうルナ。君には随分助けられた。君がいなければコロニー落下までの時間稼ぎすら出来なかったかもしれない」

「まあ、本音を言えばエニグマの時点でコロニーをぶっ壊してやりたかったんだがな……ホタルニクス爺さんの犠牲を無駄にしねえためにもこのスペースシャトル特攻作戦は必ず成功させてやるぜ」

拳を握り締めて表情を険しくするルナにエックスは申し訳なさそうに口を開く。

「君には本当に世話になった。エニグマのこともそうだけどダイナモのことも…ホタルニクス博士のことも…君には辛い思いをさせた。そしてスペースシャトルによる特攻作戦のためのパーツ集めまで…」

「……気にすんなよ。爺さんのことであんたが暗い顔してどうすんだよ」

「ああ、すまない。コロニーのことといい、シグマウィルス…そして犠牲になったレプリロイド…たった1日で色んなことが起こりすぎて…」

「まあ、あんたの悩む気持ちは分からなくは無いけどな。とにかくしっかりしろよエックス。お前はこのウィルスまみれの現状でもまともに動ける貴重なレプリロイドなんだからよ(まあ、ライフセーバーとかの政府の犬は俺やエックス達を怪しんでるようだけどな)」

時々、自分やエックス達に降り注ぐ懐疑の視線は恐らく政府から送られてきたレプリロイドからだ。

政府直属のレプリロイドのためかエリート意識が高い彼らからすれば怪しさ満点の自分達は信用に値しないと言うことか。

「(まあいいさ、正直奴らも他のハンター職員から嫌われてるみてえだし…奴らがハンターベースを追い出されるのも時間の問題かもな)」

ゲイトは当然としてハンター達からすれば政府側のレプリロイドはエリート意識が高いためそりが合わないのか、対立が起きているのは部外者故に内部事情をあまり知らないルナでも分かる。

そしてこれはルナも知らないが、OXアーマー発動後のルインの異変を知って、ライフセーバーはルインの危険性をシグナス達に訴えたが、曖昧な返事を返すか嘲笑されて一蹴されるだけ。

エックス達の留守中にもライフセーバーが同僚達と共にその危険性をシグナスに訴えたのは再三どころではない。

シグナスは曖昧な返事を返し、エックス達のメンテナンスを担当するゲイトはまともに取り合おうとしない。

最低でもゼロとルインをこのまま放置していれば、何れシグマ以上の脅威となる可能性とて十二分に考えられるのに
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ