暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第108話:Jungle Maze
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ーハンターだからって地球のために体を張る理由なんかないだろ?これが地球の運命なんだと受け入れればいい。違うかい?」
今のルインはローズレッドにとって同胞に近い。
だからルインにイレギュラーハンターから逃げることを勧めた。
「……ありがとう、でも私は…コロニー落下は防ぎたい…地球を終わりになんかしたくない。エックスやみんなと会わせてくれたこの世界が好きだから」
「………そう、あんたってさ…イレギュラーハンターにしてはお人好し過ぎるよね。正直あんた…絶対に貧乏くじを引くことが多いでしょ?」
「うん、エックス程じゃないけどね。」
2人の会話が続き、いくばくかの沈黙が流れ…ローズレッドはある物をルインに渡す。
「これ…DNAデータとカードキー?」
「僕のDNAデータとこの奥にある扉を開けるためのカードキー。部屋にはオービターエンジンだけじゃなく、パワーアップパーツを造るためのラボもあって、この施設のレプリフォース兵士用のパワーアップパーツがあるんだ。いくつかは大戦の影響で壊れちゃったけど使えるのもいくつかはあるはずだ。」
「いいの…?」
「ああ、あんたみたいなお人好しがハンターとしているなら、イレギュラーハンターも捨てたものじゃないらしい…言い忘れてたけど、ここのイレギュラーはシグマウィルスと融合して生まれた僕を敵とは認識しないんだ。だから攻撃される心配はないし、ウィルスに感染することもないから大丈夫だよ。しばらくはここで穏やかに暮らしていくさ…じゃあまたね、あんただったら遊びに来てもいいよ」
ローズレッドは微笑し、手を振りながらジャングルの奥へと消えた。
「ありが…とう…」
ローズレッドの後ろ姿を見ながらルインは感謝の言葉を囁いた。
そしてローズレッドから貰ったカードキーを使い、ラボに入ると、オービターエンジンを回収して他にもローズレッドが言っていたように大量のパワーアップパーツがあった。
しかしそれらは大戦の影響で壊れており、使えそうなパーツは少ししかなかった。
自分達でも扱えるようにルナに改良してもらわなければとパーツを持って施設を後にする。
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