暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第108話:Jungle Maze
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の世界で起きたことを知識として得ているのだ。

「ち、違うよ!!あの時はイレギュラー認定が早過ぎて……レプリフォースの軍人達は誇り高い人達ばかりだったから…」

「……イレギュラーハンターは怖い奴らばっかりだよ。知識通りに抵抗したら殺されそうだしね」

「そ、そんな…私達は」

最近イレギュラーハンターに対する目が厳しい。

最強のイレギュラーハンター・シグマが反乱を起こしたのもあるのだろうが、元々イレギュラー=処分の鉄則を掲げるイレギュラーハンターは無害なレプリロイドからも恐れられていた。

横暴なハンターの取り締まりに不満を持つ者だって決して少なくはない。

「僕はここを出ていくつもりはない。ここは僕が生まれた場所、僕の家だ。どうしてもここから退かしたいなら僕を処分すれば?」

「え…?」

他人事のように言うローズレッドの表情には恐怖も憎しみもなく、声も淡々としていた。

「さっさと撃ったら?今までもそうしてきたんでしょ?でも、僕も一方的に殺されるつもりはないけどね。あんた達イレギュラーハンターは知るべきだよ。世界が滅ぶまでに知らずに済ませようなんて許されるはずがない。逆に僕が教えてあげるよ。イレギュラーとして理不尽に処分される側の気持ちをね!!喰らえ、スパイクロープ!!」

球体状に丸められた鋭い棘を持つ蔦の塊がルインに炸裂する。

「あう!?」

「どうかな?痛いだろう?けど…言っておくけどね、こんなの理不尽に処分されたイレギュラー達の悲痛な叫びに比べれば掠り傷分の痛みにもならないんだよ!!ローズウィップ!!」

ローズレッドの腕から茨の鞭が唸りを上げて飛び、強かにルインを打ち据える。

「ぐっ!!」

「だあああ!!」

生まれて間もない存在とは思えない程にローズレッドは鞭を巧みに使ってルインを追い詰める。

そしてルインの体を絡め取り、そのまま締め付ける。

「くっ…うわあああ!!」

このままでは絞め殺されると判断したのかOXアーマーを解放してローズレッドの鞭を吹き飛ばす。

「お!?」

「ごめん!!私達もここで滅ぼされるわけにはいかない!!」

「滅びたくないのはこちらも同じさ!!あんたらイレギュラーハンターは僅かなりとも知るべきなんだ。イレギュラーとして処分された奴らの悲哀を…絶望をね!!」

鞭を再生し、再び鞭を振るうローズレッド。

それをOXアーマーの専用装備、“究極”の名を冠するアルティメットセイバーで弾くと、拳にエネルギーを収束させる。

「確かに君の言う通りだよ、私達はシグマに踊らされてレプリフォースを壊滅寸前まで追い詰めた。でも私はそれから逃げるつもりはない!!しばらく気絶してろ!!アースクラッシュ!!」

「うわあ
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