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楽園の御業を使う者
CAST40
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…」

摩利が顔を赤くする。

「貴女ちゃんと明日これ着ていきなさいよ」

「無理だぁ…勘弁してくれぇ…」

顔を手で隠しながら摩利が言った。

(かわいい…。こういうギャップを見せればあの悪魔も揺れるんじゃないかしら)












所変わって将輝の部屋。

コンコンというノック音。

将輝が戸を開けると、そこには黒猫がいた。

「猫?」

将輝が部屋から顔を出して左右を確認するが飼い主と思われる姿は無かった。

そしてその間に黒猫がスッと部屋に入った。

「あっ……。まぁいいか…」

将輝が部屋に戻ると、見慣れぬ箱が置いてあった。

その横に黒猫が居る。

将輝がため息をついた。

「おい猫。おまえ白夜の遣いか? それとも白夜自身か?」

「なーご」

黒猫がカリカリと箱を引っ掻く。

「開けろってか?」

「なーお」

将輝が箱を開けると服と手紙が入っていた。

『よう紅姫。面倒だったから猫に運ばせたぞ。
あと一人じゃ寂しいだろうからその猫一晩貸しとくから。名前は燐、おりんって呼んであげてくれ。ある程度は言うこと聞く(はず)だから。
白夜より。
ps服はプレゼントだ。お前より金はあるからな。あとお前を男に戻したあと女装癖がついてても俺は責任取らないから』

「余計なお世話だ」

そう言いながらも将輝は箱の中の服を出す。

「はぁ…我ながら似合いそうと思ってる辺りなぁ……」

部屋のハンガーに入っていた三着を掛ける。




「もういいや……寝よ」

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