暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第107話:Planetarium
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
ゼロがオービターウイングを回収している時、ハンターベースではゼロのウィルス反応にライフセーバーとシグナス、そしてエックス達のメンテナンスを担当しているゲイトが密談をしていた。

「以上です。ゼロに関してのレポートは」

「ふむ、ゼロは今までに何度もシグマと戦ってきた…今更多少のウィルスではビクともしないだろう?」

「反応がないのならまだしも、ダメージを受けるどころか…パワー出力がアップしているのです。エックスとゼロ、ルイン、そしてあのジャンク屋の娘も体の仕組みが謎の部分が多すぎます。今後何か起きるか分かりかねます。ここで何か対策を講じた方が良いかと…」

ライフセーバーからしてみればゼロやエックス、ルイン、ルナはレプリロイドとして異常な存在だ。

多少離れていた場所にいたルナはまだしも大量のシグマウィルスが発生した中心地に居ながら、3人の体からは他のレプリロイドと違って一切の異常が認められなかった。

そもそもエックスとゼロ、ルインは数多く居るイレギュラーハンターの中で製造元が判明していないのだ。

ゼロとエックス、ルインはハンターベース創設者であるケインにより、特別にイレギュラーハンターに認められ、シグマの反乱と言った数々の事件を解決に導いてきた立役者であるとは言え、ライフセーバーのようにその存在そのものを怪しむ者も少なくは無いのだ。

「…………」

シグナスは手を口元に沈黙した。

現存するレプリロイドで最高のCPUを持つ彼の頭脳が最良の対策を導こうとする。

そして出た答えは現状維持だ。

ただでさえ現状は非常事態で僅かでも戦力が欲しい時だと言うのにそれを減らすなどシグマの野望を手伝うような物だ。

寧ろこのゼロやエックス達を疑うような会話自体がシグマが狙っていることかもしれない。

しかしライフセーバーにそれを言って納得してもらえるかは話は別だ。

「この件は秘密にしておけ…考えておく」

だからシグナスはライフセーバーに対して曖昧な返事を返すだけに留めた。

「ウィルスでパワーアップするなんて危険すぎます!!せめてゼロだけでも手を打たないと手遅れになりますぞ!!」

ライフセーバーの言葉に聞いていたゲイトは溜め息を吐きながら肩を竦めた。

「やれやれ、これだから政府の無能は困るよ。今は世界が滅ぶかどうかの瀬戸際ということを忘れてないかな?現状でイレギュラー化の兆候を見せてない味方にまでそんな監視を向ける余裕はない。」

「何を悠長なことを!!例えスペースシャトルによる特攻作戦でユーラシア墜落を凌いでも今後何が起こるか分からんぞ。ここらで何か対策を講じねば…」

「君達のような政府の飼い犬の対策なんて勝手なイレギュラー認定しての処分だろう。今は例え悪魔だろうと地獄
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ