地獄門からの門出だね士郎くん!
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たからか、雨雲から一筋の陽射しが差し込んできていて、実に綺麗だ。
いー。イー。E。セイバーとしての基本的なそれが……。
咳払いをする。気を取り直して先を促した。
「次にアサシンとして、気配遮断はBランク。私の持ち得ているものが、偽の心眼がAで、病弱もAで、縮地がBですね」
「……病弱?」
「……はい、病弱です」
「……。……なんだそれ?」
「……。……それ、聞きます?」
「……」
つまり、天性の打たれ弱さ、虚弱体質という事か。沖田の場合は生前の病に加え、後世の民衆が抱いた心象を塗り込まれた事で「無辜の怪物」に近い呪いを受けている、と。
あらゆる行動時に急激なステータス低下のリスクを伴うようになるデメリットスキル。発生確率はそれほど高くないが、戦闘時に発動した場合のリスクは計り知れない、と。
「縮地の詳細は?」
ネロの偏頭痛が移っていたらしい。頭痛がしはじめていたが、堪えて良さげな響きについて話題を逸らす。すると沖田は自慢げに胸を張った。
「瞬時に相手との間合いを詰める技術ですね。歩法の極みです。単純な素早さではなくて歩法、体捌き、呼吸、死角など幾多の現象が絡み合って完成します。私ほどになりますともうほとんどテレポートみたいなもんですよ」
「……なるほど」
沖田のステータスは、まあ彼女らしいものだ。
筋力はCで、耐久はE、敏捷はA+、魔力がEで幸運がDである。まさに比較的近代の剣豪、極端である。
「そして宝具! スゴいですよー。何せ私、セイバーとしてのものと、アサシンとしてのものも持ち合わせてますから!」
彼女の代名詞的な技、無明三段突き。これは宝具というよりスキルみたいなものだという。
種別は対人魔剣。平晴眼の構えからほぼ同時ではなく全く同時に放たれる平突きで、放たれた壱の突きと弐の突き参の突きを内包する。放たれた三つの突きが同じ位置に同時に存在しており、この『壱の突きを防いでも同じ位置を弐の突き、参の突きが貫いている』という矛盾によって、剣先は局所的に事象飽和を引き起こす。
事実上防御不能の剣撃であり結果から来る事象飽和を利用しての対物破壊にも優れる。また効果範囲こそ狭いものの命中個所は「破壊」を通り越して、刳り貫いたように「消滅」するほどだとか。
誓いの羽織。Cランク宝具らしい。
今の彼女が着ている物だ。装備する事でステータスのパラメーターを上げる事が出来るらしい。そして愛刀「乞食清光」が沖田総司の愛刀だと人々に信仰されていた「菊一文字則宗」へと位階を上げるという。
そしてセイバーとしての最終宝具「誠の旗」。ランクはBで種別は対軍宝具らしい。
発動すると単独行動スキルを持った新撰組の剣豪を召喚でき、数に数で対抗する戦闘が可能になる。それぞれ
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