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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜混沌の鼓動〜 (4章開始)
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ン宰相の言葉に答えたプリシラ皇妃は恭しく会釈をした後衛士と共に皇宮内へと戻って行った。
「…………やはり、殿下のことでご不快にさせているようですな。」
プリシラ皇妃を見送ったオズボーン宰相は苦笑しながら答えた。
「こればかりは致し方あるまい。そもそも妃とそなたで見えているものが違う以上は。」

「御意。」

「それよりも―――いよいよ”史書”の通りになってきたわけか。」

「ええ、内戦についてはタイミングを計り、内戦の最中に”七日戦役”という”史書”には書かれていない戦は起こりましたが…………それでも全てが”それ”に至りつつあるのは確かでしょう。…………ですがよろしいのですか?”このまま私に任せても。”」

「―――14年前に言った通りだ。”それ”が避けられるぬのなら、まずはそなたに任せると決めた。息子たちには苦労をかけ、国の為に己の身を差し出したアルフィンには失望させてしまうだろうが…………”それについてはそなたも同じであろう。”」
オズボーン宰相の問いかけに対して静かな表情で答えたユーゲント三世はオズボーン宰相を見つめた。
「―――承りました(イエス)、陛下(ユア・マジャスティ)。」
ユーゲント三世の指摘に対してオズボーン宰相は口元に笑みを浮かべた後恭しく礼をした――――

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