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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜混沌の鼓動〜 (4章開始)
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割り込んでしまってすみませんが、ちょっと聞きたい事があるのですが、よろしいでしょうか?」
するとその時リタが突然何もない空間から現れ、リタの登場に二人はそれぞれ驚いた。
「おや、確か貴女は…………」
我に返ったトマスは目を丸くしてリタを見つめ
「亡霊…………?いえ、先程滅した霊と違って、ちゃんとした自我もあるようだし、何よりも感じる霊力(マナ)が聖気を纏っているわね…………―――何者かしら?」

「―――彼女は異世界に存在する死者達の魂を導き、来世へと繋げていく”冥き途”という場所の門番の一人にして守護霊であるリタ・セミフさんです。いや〜、ケビン達の報告で貴女の事も挙がっていましたが、まさかこんな所でお会いできるなんて、これも女神(エイドス)のお導きかもしれませんね〜。」
リタを興味ありげな様子で見つめているクロチルダにリタの事を説明したトマスはリタに気安く話しかけた。
「ケビンさん達から私の事を聞いたという事は”星杯騎士団”の関係者の方ですか。―――ちなみに貴女はどういった立場の方なのですか?」

「フフ、そうね…………”嵐の剣神”に惹かれし魔女とでも名乗っておこうかしら?」

「え…………”嵐の剣神”という事は主―――セリカ様に?そういえばこの間会ったカーリアンさん達から元結社の”蛇の使徒”にして魔女でもある方が主に恋をしているみたいな事を教えてくれましたけど、もしかしてその方ですか?えっと、確か名前は…………ヴィータ・クロチルダさんでしたっけ?」
怪しげな笑みを浮かべたクロチルダの説明に目を丸くしたリタはすぐに心当たりを思い出してクロチルダに確認した。
「ええ、そうよ。どうやらその口ぶりだと貴女は”嵐の剣神”の関係者みたいね?」

「はい、”元”にはなりますが私は主――セリカ様の”使い魔”でした。まあ、使い魔契約を解除しているとはいえ、主が今でも私にとって大切な人で主であることは変わりませんが。」

「いや〜、契約を解除してもなお、”嵐の剣神”に忠誠を誓うその忠義心には感服しますよ。機会があれば、”嵐の剣神”の関係者の方々ともお近づきになりたいと思っていたのですが…………もし、お二方ともよろしければ、それぞれ、お互いの情報交換を致しませんか?」

「フフ、私としてはセリカの事をもっと知る事ができる機会でもあるから、別に構わないわよ。」

「えっと……そちらの魔女の方はともかく、私が”星杯騎士団”の方が知りたい情報を持っているとは思えないのですが…………個人的にここのこの状況をもっと詳しく知りたいので私も構いませんよ。」
そしてトマスの提案にそれぞれ了承した二人はその場で情報交換を始めた。


〜皇城・バルヘイム宮・翡翠庭園〜

一方その頃エレボニア皇帝ユーゲント三世とその妻、プ
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