第五十話 冬休みその十八
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「あの子のこと」
「まだ会ってないけれど会長さんと奥さんから聞いたのよ」
お父さんお母さんからだというのです。
「それで知ってるのよ、私も」
「そうなんですか」
「ええ、何でもいい子らしいわね」
「変な子です」
私はこう返しました。
「しょっちゅう私の背のこと言いますし」
「その小柄なのを気に入ってるのよ」
「小さいのがいいんですか?」
「人によってはね」
「それ嘘ですよね」
私はとても信じられないでこう言いました。
「小柄な子が好きな人がいるなんて」
「いやいや、多いのよこれが」
「そうなんですか?」
「そうよ、人の好みはそれぞれでね」
それでというのです。
「千里ちゃんみたいに小柄な娘を好きな人も多いのよ」
「男の人っていいますと」
私が思うにです。
「美人で背が高くて胸が大きくて」
「そうした人が好きだっていうのね」
「はい、皆」
私は実際にこう思っています。
「そうじゃないんですか?」
「違うわよ、本当にね」
「人それぞれですか」
「そうした好みもね」
こう私にお話してくれました。
「まさに十人十色なのよ」
「そうなんですか」
「だからアイドルや女優さんの外見もそれぞれなのよ」
「そういえばそうですね」
言われてみるとそうです、大島優子さんなんか私より少し大きい位でいつもかなり小柄に見えます。
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