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オズのファイター大尉
第七幕その三

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「食べられるのがね」
「これもオズの国の変化だね」
「チーズはね」
 これ自体はと言うドロシーでした。
「昔から食べていたけれど」
「オズの国でもカンサスでもね」
「けれどね」
「チーズフォンデュとなると」
「なかったわ」
「こんな美味しいお料理があるなんてね」
「本当にね、けれどね」
「食べてみると」
 これがというのです。
「本当にね」
「美味しくて」
「皆で食べると余計にね」
「ええ、美味しいわ」
「チーズは」
 神宝が言ってきました、勿論この子も他の子達も楽しく食べています。
「中国では最近まで食べてなかったんですよね」
「牛乳もよね」
「飲みませんでした」
 そうだったというのです。
「本当に」
「そうだったわね」
「はい」
 その通りだというのです。
「色々食べる国ですが」
「それでもなのね」
「牛乳は飲まなくて」
「乳製品もなのね」
「モンゴルでは食べますけれど」
 中国の北にあるこの国ではです。
「馬乳ですけれど」
「そうよね」
「それで中国にいるモンゴルの人達は食べますけれど」
「馬乳も飲むわね」
「けれど他の中国人は長い間」
 中国の何千年もの歴史の中で、です。
「殆ど食べなかったんです」
「そうなのね」
「一応乳製品もあったんですが」
「殆ど食べなかったのね」
「はい、蘇とか醍醐とかありましても」
「それ日本でもあるわ」 
 蘇や醍醐と聞いて恵梨香も言ってきました。
「酪もね。私蘇を食べたことがあるけれどチーズだったわ」
「昔の中国や日本のチーズかしら」
 ナターシャは二人のお話を聞いて思いました。
「要するに」
「そうだね、けれど殆ど食べる人がいなくて」
 ジョージは茸を串に刺してお鍋に入れつつ述べました。
「定着はしてなかったんだね」
「牛乳を飲む人も少なくて」
 カルロスはベーコンをお鍋に入れています。
「殆ど知られていなかったんだね」
「うん、凄く偉くてお金のある人達だけがね」
 神宝はジョージ達にもお話しました。
「食べて飲んでいたみたいだね」
「それで最近までなのね」
 ドロシーが神宝に尋ねました。
「食べる人も飲む人もいなかったのね」
「はい、けれど最近は」
「中国でもなのね」
「食べますし」
 チーズ等乳製品をです。
「飲みます」
「変わったのね」
「僕もチーズ好きですし」
 小さく切っているパンを串に刺してお鍋の中に入れてチーズで覆って食べます、すると物凄く美味しかったです。
「こうしてです」
「楽しんでよね」
「食べられますけれど」
「美味しいし中国の人達は何でも食べるのに」
 ドロシーも不思議に思うことでした。
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