第七幕その二
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「いいね」
「そうですね、どうせならですね」
「世界樹に行くことも楽しむ」
「そうすべきですね」
「道中も楽しんで」
「そうしていくのがオズの国だからですね」
「そう、皆で楽しんでいこうね」
こう言うのでした、そしてです。
一行は世界樹の方に歩いていきます、黄色い煉瓦の道をひたすらです。
その中で、です。ドロシーは皆に言いました。
「お昼になったから」
「お昼御飯ですね」
神宝が応えました。
「そうですね」
「そうよ」
その通りとです、ドロシーが応えました。
「これから皆で食べましょう」
「そう言われるとお腹が空きましたね」
五人の中で一番の食いしん坊のカルロスも言いました。
「今日も朝御飯の後ずっと歩いていますし」
「歩いているとお腹が空きますしね」
運動になるからとです、ジョージも言います。
「それならですね」
「これからお昼御飯ですね」
ナターシャも楽しみみたいです。
「煉瓦の道の横で」
「さて、今日のお昼は何を食べるか」
このことについて考える恵梨香でした。
「考えますか」
「そうね、今日はね」
今日のお昼はと言うドロシーでした。
「フォンデュがいいかしら」
「チーズフォンデュですね」
神宝はフォンデュと聞いてすぐに応えました、
「それをですね」
「お昼に食べましょう」
こう言ったのでした。
「是非ね」
「うん、後はね」
「後は?」
「そう、それとね」
まさにというのです。
「デザートはね」
「あっ、デザートもですね」
「ええ、これを忘れてはならないわ」
これはというのです。
「だからね」
「それで、ですか」
「そう、そのデザートは」
「何を出されるんでしょうか」
「苺を考えているわ」
これがドロシーの考えているデザートでした。
「それをね」
「あっ、苺ですか」
「そう、それをね」
「出してくれますか」
「そうしましょう」
是非にと言ってでした、そのうえで。
ドロシーは食べられる人全員でチーズフォンデュを食べはじめました、そこにはトトも一緒にいてです。
お鍋の中で溶けてそのチーズの中に入れられたパンやソーセージ、ベーコンを食べてドロシーに言いました。
「うん、チーズフォンデュもね」
「美味しいよね」
「うん、ただね」
「ただ?」
「このお料理もね」
トトは前足を器用に使って自分でパンやソーセージをチーズの中に入れてそうして食べつつ言うのでした。
「昔はオズの国になかったね」
「そうなのよね」
「それがね」
「今はね」
まさにというのです。
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