第二章
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「千葉マリンスタジアムだからな」
「ここの気候は本当に変わりやすいんだ」
「悪くなる時は本当に悪くなる」
「風が強いだけじゃないんだ」
「凄い濃霧が出る時もある」
「雨や雷だってあるんだ」
大雨や大雷の可能性もあるというのです。
「本当にどうなるんだ」
「もう少し待ってくれ」
こう思っていても夜空からはゴロゴロと不気味な音と稲光が見えてきました、それでいよいよアンコールがはじまろうという時に。
大雨と大雷の音が聞こえてきました、そして一斉にでした。
千葉マリンスタジアムに降り注ごうとしてきました、避雷針があるので落雷を受ける心配はなくてもです。
それでもです、とんでもない音と共に雨と雷が出て来て皆もうコンサートはおしまいだと思いました。
ですがここで、でした。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
この笑い声と共にです。
チバマリンスタジアムの一番上に黄金の姿をした怪人が現れました、その怪人こそは。
「黄金バットだ!」
「黄金バットが出て来たぞ!」
黄金バットは両手を腰の横に当てたいつものポーズで立っていました、そして右手からステッキを出してです。
そのステッキを天高く掲げますと。
コンサート会場である球場を襲っていた大雨と雷が全てステッキの上に落ちました。そうしてでした。
雨も雷もなくなりました、一瞬とはいえ大雨なので会場も皆も濡れてしまいました。ですがそれでもです。
「雨は降らなくなったぞ」
「黄金バットが雨も雷もステッキで受けてくれたからだな」
「コンサートは最後まで続けられるぞ」
「最後の最後まで」
アンコールが終わるまでとです、皆このことがわかりました。
そしてアンコールは無事に行われてでした、コンサートは無事に終わりました。それを受けてでした。
皆コンサートが終わってアイドルグループの人達が全員ステージに出て笑顔で言いました。
「ファンの皆さんスタッフの皆さん黄金バット有り難う!」
「お陰で最高のコンサートを最後まで出来ました!」
言ったのはお礼の言葉でした、そしてです。
ファンの皆もスタッフの皆も黄金バットにお礼を言いました、ですが。
黄金バットはコンサートが終わるとでした、何処かへと飛び去ってしまいました。そして皆で思うのでした。
「皆を助けてくれてもそれは当然で」
「誇ることはしない」
「だからもう去ったんだな」
「僕達の他に困っている人達を助ける為に」
「その為に」
「何で素晴らしいヒーローなんだ」
心から思うのでした、誰もが。
「あれこそが本当のヒーローだ」
「皆が困っている時に現れて助けてくれる」
「そしてまた困っている人達を助けに行く」
「黄金バットこそが本当のヒーローだ」
「何と言っても」
皆
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