暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第103話:Laser Lab
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そしてルナとホタルニクスの間に長い沈黙が続く。
2人の間の空気はリュートの弦の如くピンと張り詰め…どれだけの時が過ぎただろう。
「…そうか、彼…ゲイトまで…戦っておるのか……のう、ルナ……」
「?」
「イレギュラーハンターの存在意義とは、何かね?いや…それ以前に、イレギュラー化するという危険性を残したレプリロイドの存在が何故ここまで世界に広がったと思うかね?」
「え?」
「わしはこれまで、人類の大半はレプリロイドを利用するために生存させてきたのだと思っていた。イレギュラーハンターはそのために同胞を排除する悪質な組織だとそう思ってきた。しかし、どうやらそうではないらしい。少なくとも…彼くらいは…」
「彼…あんたの友人のDr.ケインか?」
「うむ…ケイン氏は多分…自分が愛情をこめて造り上げた“子供達”を…アルファや今のシグマ同様、失敗作のまま終わらせたくはなかったのだろう。それはそうだ…自分の子供達を失敗作扱いされるのは自分が負う痛みより辛い。彼は今でもイレギュラー化したアルファやシグマを大切に思っているはず。ケイン氏は子供達を救うために仕方なく、彼はイレギュラーハンターを組織したのだろう。それはレプリロイドにとっては迷惑以外の何物でもないのかもしれない。だがそうするより他に、レプリロイドが生き残る手段などなかったのかもしれん。しかしそれは親が子に向ける、彼なりの精一杯の愛情だった。それを否定する権利は誰にもないのかもしれん。少なくとも私はそう思う。そう信じたい」
「爺さん……」
「わしも少しだけ信じてみようと思う。わしのDNAデータを使いなさい。それを使えばそこの扉を開けることが出来る。その奥にあるレーザー装置…持って行きなさい。」
「サンキュー爺さん…あんたはどうするんだ?」
「わしは、この研究所を自爆させる。満足に動かせぬ体だが、研究所の動力炉を破壊することくらいは出来るじゃろう」
覚悟を決めた表情でルナを見つめ、何時もの頑固なホタルニクスとして言い切る。
「だ、駄目だ爺さん!!あんたも一緒に…」
「駄目じゃ、このままではわしは完全にイレギュラー化してしまう。そうなれば人々に危害を加えるじゃろう。それにここはシグマウィルスの温床と化しておる。完全に破壊しなければならん。」
「…爺さん……」
「さあ、行きなさいルナ…わしがわしのままでいられるうちに…」
慈愛に満ちた表情でホタルニクスは未来ある若者…ルナの背を押す。
「ありがとう…爺さん……忘れないよあんたのこと…ずっと…ずっと…」
「うむ…そのハンター達に世界の平和を任せたと伝えて欲しい」
そう言って、ルナはレーザー装置を回収すると即座に研究所を脱出した。
それを見届けたホタ
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