第六幕その十一
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「いつもね」
「うん、宮殿にいてね」
「食べてるでしょ」
「数日に一回の割合かな」
「一週間かしら」
自分ではこう言うドロシーでした。
「大体」
「そうかな」
「ええ、けれどね」
「よく食べることはね」
「事実だね」
「何か聞いたお話だと」
こうも言ったドロシーでした。
「アルゼンチンはね」
「もっと食べるんだね、ステーキ」
「そうみたいよ」
「っていうと」
「一週間に何回も食べる人もいるそうよ」
「ドロシーよりずっと凄いね」
これにはトトもびっくりでした。
「そこまで食べるって」
「そうよね」
「全くだよ、けれどドロシーがよくステーキを食べることはね」
「事実よね」
「そのことは否定出来ないね」
事実だからと言うトトでした。
「そのことはね」
「そうだよね」
「だから今も美味しく食べてるし」
「食べた後はね」
「またね」
まさにというのです。
「冒険の再開よ」
「そうするよね」
「そうだね、世界樹を目指して」
大尉も言ってきました。
「また冒険をしよう」
「世界樹に行けば」
オコホは神宝達に言いました。
「あそこも面白いからね」
「だからですね」
「僕達はまだ行ったことがないですけれど」
「これをいい機会にして」
「中に入って」
「そうして楽しんでくればいいですね」
「うん、僕も行ったことがあるけれど」
こう五人にお話するのでした。
「素敵な場所だからね」
「そう聞いてますけれど」
「行くのを楽しみにしています」
「まさにその時を」
「あと少しですし」
「行ってきます」
「ではね」
こうお話してでした、そのうえで。
一行は今はステーキを食べてそうしてオコホのお家と牧場を後にしてまた世界樹の方に向かいました。
そしてです、遂にでした。
「世界樹が見えてきたよ」
「あっ、遂に」
「遂に見えてきましたね」
「大きいですね」
「本当に雲にまで届いてますね」
「物凄い高さですね」
「そう、オズの国で最も高い木だから」
それ故にというのです。
「世界樹と呼ばれているけれど」
「物凄い高さですね」
「こうして遠くから見ても」
「信じられない位ですね」
「あんな高い木はじめて見ました」
「オズの国でも」
「そうだね、じゃあ行こうね」
その世界樹にというのです、こう言ってでした。
大尉は皆の先頭に立って世界樹の方に向かいます、世界樹はまだ先にありますがその姿が遂に見えてきました。
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