第7章:神界大戦
第201話「刻限」
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度会いに行っていたが、その時の優輝は再召喚の準備をしていた。
「……聡と玲菜には会っておくか」
「全員……って訳にはいかないしね。皆家に戻ってるし」
幽世の大門の件から時間も経っている。
被害の少ない海鳴市では、既にほとんどの人が自宅に戻っていた。
そのため、全員に会っていくには手間が掛かる。
「会っていないと言えば、神夜もか。あいつはどうする?」
「……うーん、今は……いいんじゃないかな?私達には面と向かって謝罪や反省を見せたから大丈夫だけど、学校の皆とかは罪悪感に押し潰されると思うよ?」
「そうか。……しかも、聡と玲菜じゃ接点がほとんどないからな。置いていくか」
同じく会っていなかった神夜も連れて行こうとするが、それは中止にする。
神夜自身が魅了の罪悪感に耐えられないのもあったが、何より会いに行くのは聡と玲菜の二人だけだ。接点がないため会った所で意味がない。
「優輝……?」
「久しぶりだな」
「ホントだよ!」
早速移動し、聡の家のインターホンを鳴らす。
出てきた聡は、そこにいた優輝に驚きを隠せなかった。
「他の人が帰ってきていたのに、お前はまだ休んでるって聞いて……と思ったら、今度はテレビに出たりしてすっげぇ気になってたんだからな!?」
「それは悪かった。僕の方もかなり忙しくてな」
実際、色んな事が連続で判明しすぎていた。
時間があれば、皆に会いに行く事を誰かが優輝に提案していただろう。
だが、その時間がなかったのだ。
「それで……えっと……」
「えっと……学校では説明する暇がなくてごめんなさい」
「……幽霊?」
聡の呟きはご尤もな疑問だった。
いくらオカルトな事が現実にあったと知られているとはいえ、死んだと言われていた存在が、さも当然のようにそこにいたら、そう思うのも仕方がない。
「あはは……聡君ならそう思うのも仕方ないか。緋雪ちゃんはね、式姫……式神みたいな感じで、幽世から呼び出しているんだよ」
「厳密には生き返った訳じゃないけど……まぁ、幽霊だとか、生き返っただとかとりあえず戻ってきてくれたって認識で構わないぞ」
細かくは説明しない。
聡は“こちら側”の人間じゃないため、今説明した所で理解が追い付かないからだ。
今は聡自身の解釈で戻ってきたと思ってくれればそれで良かった。
「聡?誰だったの……?……あ」
「あれ?玲菜ちゃん?どうして聡君の家に……」
なぜか中にいた玲菜が出てくる。
その事を司も疑問に思い、早速尋ねていた。
「ぇ、あ、えっと……」
「ちょ、ちょっと用があってな!そんな大した理由じゃないから!」
「………ふ
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