暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第7章:神界大戦
第201話「刻限」
[1/10]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話










   ―――……可能性を、見た。







   ―――絶望の闇の中で、なお生き続ける可能性を見た。







   ―――ほんの僅かな希望を掴み取る。そんな可能性(輝き)を見た。

























   ―――……だから、今度こそその可能性(輝き)を闇で塗り潰したいと思った。





























「っ―――!?」

 “ズンッ”と、大きな揺れが皆を襲った。
 その瞬間、時間の流れをずらしていた結界が瓦解した。

「今のは……!」

「前にもあった“揺れ”と、同じ……!」

 感じた事がある“揺れ”に、全員が驚く。

「……神界からの余波か?」

「……はい。ついに、来たようです」

 “揺れ”は世界そのものに起きたもの。
 つまり、ついに神界での戦いの余波がこの世界を襲ったのだ。

「全員、出来る限りの休息を!」

「……ソレラさん、捉えましたか?」

「はいっ……!いつでも、こちらから行けます!」

 手筈通りに、ソレラが神界への“道”を捉える。
 これにより、優輝達はいつでも神界に攻め入る事が可能となった。

「……猶予はもうないのか?」

「一応ありますが……事態は悪化していくと思います。体力を回復させるのが限界だと思います。態勢を整えるには……」

 クロノが尋ね、祈梨がそう返す。
 
「……すぐに動けるのは僕らだけか」

「僕らが伝えに行っても、すぐに動くのは無理だろう」

 管理局との協力体制を整えていても、即座に連携して動く事は出来ない。
 祈梨の分霊も、全生物の“格”を上げるために力を蓄えており、出していない。

「後一日、猶予があります。一日の休息の後、出撃します。準備をしておいてください」

 とりあえず、体力回復をするために時間を取った。
 最後の戦いに向けて、各々が自分を見つめる事にした。













「……優輝君、緋雪ちゃん。ちょっといいかな?」

「どうした?」

「どうしたの?司さん」

 休息時間になり、司が優輝と緋雪に話しかける。

「学校の皆に挨拶していかない?」

「学校……そういえば、僕は大門の件以降行ってないな」

「私なんか、死んでからずっと行ってないしね。この前現世に来た時、大宮さんとは会っていたけど……」

 そう、優輝は大門を閉じるために行動して以来、学校の皆と会っていなかった。
 司達は一
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ