暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第102話:Power Plant
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女神がルインのサポートを頼んだことと、彼が人間という存在を超越した存在だからである。

ライト博士はエックスとゼロの戦いを避けるために女神に頼って来たのだ。

そして女神はと言うと…。

「成る程ね…確かにゼロ君は君の友達だったアルバート・W・ワイリーの造ったレプリロイド…いや、ロボットと言った方が正しいかな…?」

「女神殿…どうにか、あの子達が戦わずに済む方法は無いのでしょうか?」

「うーん…難しいところだろうねえ……元々、今のゼロ君の人格はシグマウィルスの原型とも言えるロボット破壊プログラムにゼロ君本人が感染して生まれた擬似人格。擬似人格と本来の人格…どっちが優位なのか…頭のいい君なら分かるんじゃない?」

「し、しかし…エックスにとって彼はゼロは唯一無二の親友なのです…。わしは…これからも彼等には良き関係を築いて貰いたい…」

親である自分達には出来なかったことをせめて子である彼等には…。

「まあ、ルインちゃんの先輩だし、あの子のお得意様だから助けない訳にはいかないよね」

「あの子…とは?」

「ルインちゃんと同じ。転生者だよ。あの子も本来なら死ぬはずの命じゃなかった。生まれつき体がとても弱くてね、生きるために心臓にペースメーカーを埋められて、何度も大きな手術をしないといけないような身体だったけど…」

空間に映像を映すとハーネットカスタムを駆り、ある場所に向かっているルナの姿があった。

「どうなされた?女神殿?」

「運が悪かったんだろうねえ…手術の最中に起こった主治医のミス…それだけであの子は死んでしまった。たった11歳の女の子がだよ?外を動き回ることも出来ず、友達もいない。話し相手は家族くらい。あの子だってもっともっと生きたかったはずなんだ。友達と遊んで、勉強したりして…」

ルナを見つめる女神の表情は悲しげであった。

「神の私が思い入れをしてはいけないんだって分かってるんだけどね…」

「女神殿…」

「まあ、とにかく…ゼロ君に関してはロボット破壊プログラムとワイリーがゼロ君に仕込んだデータを封印しちゃえばOKだよ。最終的にはワイリーを何とかしないといけないけど…話し合いで済めば良いけど、それが出来ないなら…」

「そうですか…」

その言葉は最悪、ワイリーの存在をこの世から消すということになるのだろう。

ライト博士は女神に一礼するとかつての友を思い浮かべるのだった。

「ところでライト博士、話は変わるけど実はルナちゃんをレプリロイドとして転生はさせたのはいいんだけど、あの子の中身は11歳だから、私が一時期、ジャンク屋のおじいさんとしてあの子を育てたんだけど…」

「それで…?」

「お馬鹿にも私がジャンク屋稼業なんかしちゃったから、荒くれ
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