暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第102話:Power Plant
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は苦手な相手ではあるが、それでもかつての仲間なので、イレギュラー化していないならそれに越したことはない。

そうして中央制御室の前に辿り着いたゼロは扉をセイバーで破壊しながら内部に突入し、男はこちらが突入してきたことに驚きの様子を隠せないようだった。

「…何故あなたがここにいるのよ?」

女のような言葉遣いで話す男…ボルト・クラーケンは怪訝そうな顔をしてこちらに問い掛ける。

「…どうやら、無事だったようだな……」

自分の心配は取り越し苦労だったと、ゼロは溜め息を吐き、そしてクラーケンにこのエネルギー研究所に来た経緯を説明する。

「今、スペースコロニー・ユーラシアが地球に向かっている。このままでは地上に激突し、人間もレプリロイドも死滅する。それを阻止するために100年前に建造されたギガ粒子砲・エニグマを稼動させるためのパーツを集めている。その内の1つが、このエネルギー研究所が所有している大容量のエネルギーカートリッジだ」

「成る程ね…エネルギーカートリッジを使って、エニグマの出力を上げる気なのね」

「分かっているなら話は早い。今すぐエネルギーカートリッジを渡してくれ」

「あなた達はいつも強引ね…ハンター辞めてよかったわ。…ガサツになりたくないし。」

「…頼む、その口調は苦手なんだ…」

「あーら、ごめんなさい。でもエニグマのような骨董品でスペースコロニーの…特に最も巨大なユーラシアを破壊出来る可能性なんて限りなく低いわ。あなたなら分からない訳でもないでしょう?」

「可能性が低いことは百も承知だ。だが、何もしないで滅びるなど俺はごめんだ。黙ってエネルギーカートリッジを渡してほしい。状況は分かるだろう?」

「そんなもん、いくらでもくれてやるわ…あなたもおめでたいわね。そんなの手に入れたところで…もう、おしまいよ!…レプリロイドは誰もがウィルスに侵されて…イ、ィ、イレギュ、ギュギュ…」

話している最中に起こった突然のクラーケンの豹変をゼロは悔しげに見遣る。

「…ウィルスに侵されていたか…この進行具合…連行も出来そうにないな。今、楽にしてやる。…さらばクラーケン」

エネルギーチャージを終えたバスターを構えて、クラーケンにチャージショットを放つ。

しかしそれは目標に接触する前に消し飛んだ。

クラーケンは全く動いてはいないが、体中から電撃の膜を纏っている。

「なるほど、電磁フィールドか…」

これではバスターが効かない。

セイバーで攻撃しようにも電磁フィールドの電磁波でダメージを受けてしまう。

「なら…これしかないな…チェーンロッドとシールドで攻めるしかない」

もう1つのセイバーから鎖状の槍が発現する。

中〜遠距離の攻撃に特化した武器であ
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