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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第102話:Power Plant
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対決させてエックスに勝てればいいのだ。
『(ワイリーよ。お前はとうとう自分が心から愛したロボットにまで…自分の息子にこのようなことを託すなど…)』
かつての友の所業に嘆くライト博士だが、そのことを目の前で悩んでいるゼロに話す気はなかった。
真実は、やはり彼の手で見つけさせるべきだろう。
「…どうかしましたか?」
話し合えてようやくライト博士の動揺に気付いたゼロが声をあげる。
なるべく平常を装いながら、ライト博士は応対した。
『いや、何でもない。とにかく残念ながら、私はその老人やらについては一切情報を持ち合わせていない。すまないな…恐らく、それは何かのエラーデータのはず……忘れた方がいい…。』
「そう…ですか…」
ゼロは酷く傷ついた顔をした。
自分の存在意義、自分の存在そのものが崩れてしまうのではないかという不安が胸中を巣食う。
「あなたに会った途端、何故か聞かずにはいられなかった…。あなたは俺のことを知っているような気がして……」
『すまない、何も役に立てなくて…』
「いえ…望んでいないので気にしないで欲しい。パーツファイルをエイリアに渡しておく。」
ゼロはパーツファイルを受け取ると、踵を返した。
そしてゼロの姿が見えなくなるとライト博士は重々しげに口を開いた。
『…このままではエックスと彼の戦いが現実の物となるかもしれない……しかしわしではどうすることも出来ない…女神殿なら…どうにか出来るかもしれん』
悔しいが、ゼロの体は自分にとってもブラックボックスの塊だ。
潜在能力を引き出すことは出来ても完全に身体の仕組みが分からない。
流石はワイリーが晩年に遺した最高傑作と言うべきか、元々ロックが稼働していた時は資金不足や詰めの甘さが原因でロックに敗北を繰り返していたが、その気になれば完成度の高いロボットを造り出すことも可能だったのが、ゼロを見れば良く分かる。
何とか息子と彼の戦いの運命を避けるためにライト博士のカプセルが消え、そしてライト博士の魂は女神の元へ向かった。
そして取り残された研究員を救助しながら、ゼロはガードシステムをバスターショットで狙い撃つ。
やはりこういう時に射撃武器があるのは助かる。
しばらくガードシステムにショットを当てていると、ガードシステムと連動していた扉が開かれ、奥へと向かえるようになった。
アディオンで強行突入してから、このような地獄絵図が絶え間なく続いていた。
もはやガードシステムは侵入者から内部の者を守るシステムではなく、目に付いた者を破壊するだけのシステムと化していた。
「(何処にいるクラーケン。まさかイレギュラー化したんじゃないだろうな…)」
ゼロからすればクラーケン
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