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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第102話:Power Plant
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生じるエネルギー消費を通常、チャージ共に大幅に抑える事が出来る。この力で特殊武器の使用制限の上限が飛躍的に増す事になる。』
「(成る程な…)」
レプリフォース大戦で得たオリジナルのフォースアーマーは通常の特殊武器の使用こそ無制限というメリットがあったが、チャージ攻撃を繰り出すと直ぐにエネルギー切れを起こすデメリットがあった。
通常、チャージの特殊武器のエネルギー消費の軽減するこのヘッドパーツは以前のヘッドパーツより使い勝手がいいかもしれない。
『エイリアにプログラムを解析してもらって開発して欲しい。現状では君のパワーアップが難しい。シグマウィルスが現実世界は愚かサイバースペースにも蔓延していることで私も思うように行動が出来ん。だから君のパワーアップ中にシグマウィルスが体内に侵入してしまう可能性もある。力になれず申し訳ない』
「…分かりました。別にパワーアップは無くても構わない…エックスのファルコンアーマーのパーツファイルを受け取りましょう。それと……」
『?』
ゼロが何かを言いたそうに口をつぐむと、ライト博士は怪訝そうに表情を歪める。
「俺から1つ…質問させてもらってもよろしいでしょうか…?」
『別に構わないが…どうかしたのかね?』
「…思い返せば、あのカウンターハンター事件の直後からでした。あの夢を見るようになったのは…」
『夢…?こう言うのは失礼かもしれないが、レプリロイドがそんなものを見るのかね?』
「分からない…だが、あの日以来、スリープモードに入ると、毎回見るんです。全く覚えのないデータが呼び起こされ、その中に老人の博士らしき者が現れる。この博士は…あなたが知っている人ですか…?」
『…老人?』
更にライト博士は眉間の皴を増えたのが分かる。
その老人に思い当たる節があったのだろうか。
「彼は俺に、何かその…過剰なまでの期待をもって接してくるんです。後は、断片的にしか覚えてないんですが…“最高傑作”…“生きがい”…“あいつを破壊しろ”…などと言ったような…」
まだまだ続くようだったが、その後の話を、ライト博士はまともに聞いてはいなかった。
何故ならライト博士は、彼自身が恐れていたものが今、現実になろうとしている瀬戸際でないかと推測しているからだった。
『(まさか…ワイリーか!?)』
確信した訳ではなかった。
だが、恐らく間違いないだろう。
かつては親友であり、あるシステムの凍結をきっかけに袂を解った旧世紀のマッドサイエンティストが、かつては互いに認め合った友が、今もなお過去を引き摺り、着かないはずの決着に終止符を打とうとしているのだ。
彼はそのためなら、例え世界が滅んでも構わず、ただ自ら創造した“兵器”である息子を
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