猫娘と回想、I・アイランド編
NO.108 回想《13》 制御プログラム正常化
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の一番にそう叫んだ。
メリッサの勇気ある行動によってI・アイランド中の警備マシンたちは機能を取り戻していく。
それはタワー内部で戦っていたお茶子達も例外ではない。
警備マシンの赤いランプが次々と緑色に戻っていき、持ち場へと戻っていくその光景を見せられて、
「緑谷くん! メリッサさん! やってくれたか!!」
飯田がそう叫んだ。
そして風力発電のエリアで戦っていたお茶子達もそれに気づいたのか、
「こうしちゃいられへんね! 早く私達もデクちゃん達のところへと向かおう!!」
「そうだな……いくぞ、爆豪」
「あぁ!? 俺に命令すんじゃねー! それに俺も早くデクんとこに助けに行きてぇんだよ!!」
轟にそう言われて思わず本音が漏れる爆豪。
それを聞いていた切島は呆れた顔をしながらも、
「爆豪、爆豪……本音が駄々洩れだぞ?」
「うっせぇ!! とにかく行くぞてめぇら!!」
「そうだな!!」
飯田は爆豪を追及するより状況を読んで出久達の救援にすぐに向かう選択肢をした。
誰だって頑張っている女の子の事を助けに行きたいものである。
特にここにいる爆豪に轟、お茶子の三名は出久関連に関してはなにかあったら暴走をするかもしれないな、と普段の様子を客観的に見ていた冷静な切島がそう思うのであった。
そして、I・アイランドの警備システムが正常に戻ったことによって恩恵を受けるのはなにも出久達だけではない。
レセプションパーティー会場で拘束されていたヒーロー達も次々と拘束を解かれていき、慌てる幹部達。
だが、そんな考えも許されるわけもなく解放されたヒーロー達によって瞬く間に拘束されていくヴィランの幹部達。
さらには、ついに耐えて耐えて耐えまくっていた現ヒーロー最強の人物であるこの人、オールマイトも拘束を解かれる事になり、
「(やってくれたみたいだな、緑谷ガール!!)」
トゥルーフォームに戻らないように必死に頑張って踏ん張っていたオールマイトが咳込みをしながらも、
「ゴホッ……まだ大丈夫だ。今向かうぞ!!」
最強のヒーローが解き放たれた瞬間であった。
こうして場面は最終局面へと移っていくことになる。
オールマイトは、そして出久は果たしてデヴィットを助け出すことができるのか……?
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