暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica37-B大隊壊奏曲〜Hunting〜
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きた。俺は足を止め、振り返ることなくその答えとやらを待つ。

「私の真名はパイモン・エグリゴリ〜。エグリゴリの味方であって大隊の味方ではないわ〜。そして、あなたを殺害せよ、との命令も受けてないし、これからも発令されないから〜。ここでお別れよ〜」

ドサッと音がして振り返って見ると、ミミル達が床に倒れ伏していた。何をしているのかと思ったが、ミミルが「ほら、早く行きなさいな〜」シッシッと手を払ったのを見て、俺にやられたフリをしているのだと判った。

『マイスター、早く!』

「あ、ああ・・・!」

アリサ達が捕らわれていると言う区画は、ステガノグラフィアから送られた映像を見る限りこのスライドドアを潜り、紅葉の葉のようなフロアに7つあるドアの内、右から2番目のドアから入った先にあるらしい。

「ステガノグラフィア! 隔壁やドアのロックを閉じて敵戦力を隔離しろ!」

『『『『『了解!∠(^-^)』』』』』

今潜ったばかりのスライドドアがピピッとロックされた。これで外から応援は入ってこられないだろう。目的地までの廊下を駆ける中、「ヴィヴィオ陛下!?」警邏隊かは判らないが、神父やシスターと鉢合わせ。

「どうしてここに!? 誰だ、お連れしたのは! お連れしたのなら、こちらに連絡くらい寄越せ!」

「いや、そんなことより保護だ、保護!」

「出来るだけ傷付けないようにな!」

「は、はい! ヴィヴィオさん、大人しくしてくださいね?」

にじり寄って来る4人に「ごめんなさい!」大きく頭を下げた俺は、「ジェットステップ!」ダンッと床を蹴って、4人の間を通り抜けつつ・・・

「はっ!」

高速で鳩尾に拳を打ち込む。魔力強化もしていない単純な一撃だが、無防備だった4人にはそれで十分だった。激しく咽ている彼等の合間をテクテク歩て通り過ぎたところで「レストリクトロック」で拘束。やはりヴィヴィオの姿は楽だな。今のように傷付けないように注意してくれる。

『アイリ!』

『ヤヴォール! イドゥン、スタンバイ!』

トルーデと同じように、順番に4人の胸元に左手を突っ込み、リンカーコアを確認。そして「コード・イデゥン」を発動して魔力を吸収。それを体内で合成して、創世結界・“神々の宝庫ブレイザブリク”に収納しておく。

「ふふ」

『どうしたの、マイスター?』

「いや。魔力が取り放題とは嬉しい話じゃないかって」

『あー、そうだね。この際この施設内に居る連中みんなから魔力を貰っちゃおうよ!』

「それも良いかもしれないな。ああ、そうしよう!」

そこからいくつものドアや部屋を通り抜けると、奥の方から派手な爆発音や振動がこちらにまで届いて来た。アイリの『交戦中だね』に頷き返し、音の出所へと走る。廊
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