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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica37-B大隊壊奏曲〜Hunting〜
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家柄なのだろうか。俺の問いにミミルはいつもの微笑ではなく、真顔へと変えて「フラメル、ルルス〜」を見た。

「はい、マスター」「うん、マスター」

――高貴なる堕天翼(エラトマ・エギエネス)――

「な・・・!?」『うそ・・・!?』

ミミルとフラメルとルルスの背から展開されたのは、後光のように放射状に広がる孔雀の尾羽。ミミルは紅碧、フラメルは紅緋、ルルスは紅藤の魔力光。感じ取れる神秘だが、ミミルはかなりまずいレベル。連戦どころか戦闘すら避けなければ・・・。。フラメルとルルスからも神秘を感じ取れるが、ゼフォンクラスだろうから苦労はしないだろう。

「いや、それより・・・驚いたよ、あなたも・・・お前たちもエグリゴリだったとはな・・・!」

『もしかしてイリュリア戦争の頃には造られていたの?』

「これはアイリちゃんの声ね〜。ええ、そうよ〜。ミュールやゼフォンの妹にあたるけど〜」

『妹・・・アレで・・・』

アイリの視線がミミルの胸に向かったのがなんとなくだが判った。

「私が起動したのは戦争が終わった後よ〜。バルデュリス陛下の命の下、戦場には出ることなかったの〜。私は戦闘兵器じゃなく、イリュリアやベルカの技術を未来へ残すことを存在意義として過ごすように命令されたのよ〜」

終結直後に“エグリゴリ”の技術室へと向かったが、ミミルを見た覚えはない。当時の技術者も技術室が破壊されていたことにショックを受けて呆けていたしな。あの部屋とは別のところで造られていたのか・・・。

「ベルカ崩壊後からはリアンシェルト様と共に行動していて〜、管理局設立の1人として技術部を立ち上げたのよ〜。フラメルとルルスは、その頃に生み出したの〜。私やゼフォン達が第2世代とすれば〜、この子たちは第3世代ね〜」

ミミルがフラメルとルルスの頭を撫でると、2人は気持ち良さそうに目を細めた。このまま彼女の思い出話に付き合っていていいのだろうか。応援が来るまでの時間を稼がれても困る。だから「あなたは敵か?」そう問い質した。

「敵か〜、味方か〜」

左右に頭を傾けるミミルから返答を貰う前に、けたたましい警報と共に『緊急事態発生、緊急事態発生!』アナウンスが流れる。

『贄が解放された! 技術室および融合騎エルフテに何かしらの異常が起きた模様! 警邏隊は技術室へ急行し、他戦闘員は贄を確保せよ! 繰り返す――』

「贄とは、本拠地(ここ)に捕まっているアリサ達オリジナルのことか?」

「ええ、そうよ〜。今現在ここにはニアSランク、シングルSランク、オーバーSランクのSクラス騎士が何人も居るから〜、早く合流した方が良いわよ〜?」

グッと拳を握り締め、踵を返して出口へ向かおうとすると、「先ほどの答えだけど〜」ミミルが言葉を掛けて
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