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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第100話:Oceanographic Museum
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コイーンの水中での戦闘力は特A級のそれに匹敵する。
恐らく、海を守るためにパーツを取り込んで性能の底上げをしたに違いない。
マッコイーンの強烈な体当たりを受けたエックスは体勢を崩す。
「ジェルシェイバー!!」
体勢を崩したエックスにマッコイーンは高水圧を持つ液体状の特殊ジェルを高速で発射し、エックスに数発直撃させる。
「ぐっ!!」
あまりの速度と高圧のためか、エックスのフォースアーマーに裂傷が入る。
「テイルクラッシュ!!」
横回転しながら尾による打撃をエックスに見舞うマッコイーンにエックスは勢いよく吹き飛んだが、エックスも負けてはいない。
直ぐさま体勢を整え、エアダッシュでマッコイーンに突撃した。
「喰らえ!!」
マッコイーンに渾身のチャージブレードを繰り出すエックス。
「ぬうっ…だが、この程度で!!」
斬撃はマッコイーンの頬を掠め、マッコイーンは顔を顰めたが構わず拳を振るった。
咄嗟に後ろに飛ぶことでダメージを軽減させたエックスはこのフォースアーマーでは使えないが、ノヴァストライクの要領でホバーと加速装置を全開にし、マッコイーンに突撃した。
「っ!!?」
あまりの速度に対応出来なかったマッコイーンは目を見開き、エックスはバスターに送信されたグリズリーのデータにより得た特殊武器を繰り出した。
「クレッセントショット!!」
チャージクレッセントショットは自身を衝撃波のバリアで包む技だ。
バリアであるために射程距離は極端に短いが、凄まじい威力を誇り、まともに受けたマッコイーンの身体に夥しい傷をつける。
「ぐっ…おおおお!!」
「ぐあっ!!」
それでも負けじと口から猛烈な勢いでアイスブロックを吐き出し、エックスを壁に叩きつける。
しかし、エックスはダメージで動きが鈍くなったマッコイーンに向けてプラズマチャージショットを放った。
「ぐああああああああ!!」
プラズマチャージショットによるダメージとプラズマによる追加ダメージにより体を痙攣させるマッコイーン。
強烈な痺れが、数秒間続いた。
体勢を立て直そうとした時には既にエックスは予めチャージしていたブレードを構えていた。
「すまないマッコイーン…」
チャージしたブレードを大上段で振り下ろすと、チャージブレードをまともに受けたマッコイーンは縦に一刀両断され、そのまま海の藻屑と消えた。
「本当にすまない…だが、俺も…前に進むしかないんだ…」
気落ちするエックスに対してダイナモにハンターベースが襲撃を受けていると連絡を受けるのはもう間もなくであった。
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