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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百八十二話
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ほどアンタが教えたのか。

「まぁ流石にスピリタスのイッキ飲みなんてすればつぶれるがな」

「当たり前でしょ。姉さんは人間なんだから。怪異に首までドップリの俺と比べるのは間違いさ」

「そうだな。吸血鬼のお前とでは次元が違うか」

ウォトカを開けて、コップに注ぐ。

「一夏君吸血鬼なんですか?」

あれ? クラリスにいってなかったっけ?

「この間鏡にうつらないのも、影が無いのも見せたじゃん」

「あの時は魔法かと…」

ああ、そういえばそうだったな。

「一夏、そういえば奏は何をしているんだ?」

「さぁ? 俺の影でアニメでも見てるんじゃね? コア渡しといたし、アクセスできない場所なんて無いでしょ」

「おい、一夏」

姉さんがクラリスとラウラに視線を向けた。

ああ、そっか。

「まぁ、でも。毎日マグカップ一杯分の血はあげてるし暴走はしないでしょ」

「されてたまるか」

その後もクピクピ飲んでいた。

で、姉さんがある酒を取り出した。

「一夏、呑むか?」

「なにそれ?」

「私の秘蔵だ」

怪しい……。

断る暇もなく、コップに酒を注がれた。

試しに飲んでみる。

「あ、美味しい」

「そうか。なら好きなだけ呑むといい」

「にゃぁー…」

side out








千冬が注いだ酒のラベルには、キウイの絵が書いてあった。

キウイ。

マタタビ科マタタビ目の果実の総称だ。

マタタビ。

それは猫を狂わせる果実。

つまりどうなるかと言えば……。

「みゃふふふふ……にゃふふふ…」

手足を折り曲げ仰向けになった一夏が、千冬に擽られる度に真底面白そうに笑う。

「……教官。弟のグラスにクスリを盛るのはどうかと思いますよ」

「そんなものは盛っていない。ただのキウイ酒だ。まぁ、マタタビ酒とも言い換えられるがな」

「マタタビ……あ」

日本好きのクラリッサは直ぐに合点が行ったようだった。

「そういうことだ」

クラリッサが炬燵の中から足を伸ばして一夏をつつく。

「みゃふっ…みゃふふふぅ……」

「………なんでしょうこの背徳感」

「癖になるだろ?」

クラリッサがやや蔑みを込めて千冬を見る。

千冬はそんなのは気にせずに一夏をいじり続ける。

「ラウラ、お前もどうだ?」

千冬が悪い顔でラウラを手招きした。

寝転ぶ一夏の隣に腰をおろしたラウラが一夏をつつく。

「んみゃぁぁん……」

「教官。我が隊のオアシスに毒を投げ込まないでください」

「案ずるな」

千冬の隣では一夏とラウラがじゃれあっていた。


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