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ソードアート・オンライン ー合わさる剣は2つの世界を一つにしてー「ある科学者とある剣士の物語」
第二話「二人のビーター」
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込んだ?完全にノーマークになっていた。そのとき、ディアベルの言葉が脳裏に浮かぶ。
「経験値が自動均等割り、ドロップアイテムはボスを倒したもののもの」
 そうか、レアドロップ狙い。馬鹿野郎、無茶なことをしてまであのままいけば死傷者を出さずにボスを攻略できただろうに。
 ディアベルの指揮がなくなったプレイヤーをボスが容赦なく襲う。
「レイ、作戦変更、二人でボスのスキをつくるぞ」
「ええ!」
 野太刀を手にしたボスの動きは尋常じゃなかった。
 しかし同じように考えていたやつがもう一組いた。あの黒い剣士だ。
 俺と黒い剣士がほとんど同時にボスの野太刀を跳ね上げる。
 二人のレイピアが炸裂する。
 混乱していたプレイヤーたちが戦意を取り戻すまでこいつを足止めしなくては、野太刀を振るうこいつのうごきを超えて黒い剣士は斬りつける。いい反射神経だ。仲間のレイピア使いもすごい。
 しかし、なんの作戦もないスイッチには限界がある、レベルの低い俺達のソードスキルはまだ未熟。
 くそ、剣が思うように動かないんじゃ、いくら腕があっても限界がある。
 黒い剣士が野太刀を交わしきれなかった。
 しまった、黒い剣士のHPが残り少ない。
「レイ、スイッチだ」
「はい!」
 ボスの動きもさることながら耐久力もかなりある。レイのレイピアの連続攻撃がおわったら完全に攻撃がやんでしまう。
 そのときだったエギルと名乗っていた大男が助けに入った。
「俺達が食い止める」
「すまない、おいあんた大丈夫か、早くポーションを!」
「いや、俺は大丈夫だ、それよりこの流れ逃すな」
「分かった、立てるな、いくぞあんたは左から、俺は右からだ。野太刀にかまうな、あんたと俺で捨て身の一撃をいれよう」
 レイとレイピア使いが野太刀の攻撃を交わしざまに攻撃する、レイピア使いのフードが破けた。すると栗色の長い髪がゆれる、女だったか。2つのレイピアがボスの足を止める。そして黒い剣士と俺が飛び込む。最後のHPバーがなくなる。ボスは倒れた。
 あまりにはげしく動いたおかげで立っているのがやっとだ。
congratulationの文字が空中に浮かぶ。ドロップアイテム「戦神の鎧」」ふむ、大した性能だ。これは使える。
 「どうやら同時に倒したせいで二重のドロップになったようだな、しかしくそもう少し早ければディアベルを救えたのに」
「そうだな、だがディアベルはドロップアイテム狙いだったんだ」
「そうか、俺はジン、おまえは」
「キリトだ」
「キリト、おまえの反射神経なら、たぶん…」
「なんでや!」
 俺の言葉を遮ったのはキバオウだった。
「お前ら二人はボスの刀スキルしってやないか、なんでディアベルはんを見殺しにしたんや」
 しまった、と思ったがもう遅かった。
「きっとアイツ
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