ターン7 傾国導く闇黒の影
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シは早速、この効果を使わせてもらうぜ。1ターンに1度アタシのフィールドからアンデット族1体を除外することで、このターンに受けるあらゆるダメージを0にする!」
糸巻のフィールドに唯一残っていたシャドウトークンが、炎の円へと吸い込まれる。瞬間彼女の足元を中心に不知火の紋様を描くように炎が走り、浄化の炎による強固な結界が発生した。
「まあ、そうするでしょうね。私も残念ながら、このターンのうちにその発動を妨害することはできません。その意地汚い延命処置がどこまで続くか、は気になるところですが……チューナーモンスター、クレボンスを召喚します」
「あん……?」
クレボンス 攻1200 サイキック族→アンデット族
このターンでの攻め手を遅らされた巴が繰り出したのは、全く関係のないチューナーモンスター。そしてそのシンクロ素材の相方として選ばれたのは、たった今九尾の狐が現世に残していった忘れ形見の狐火だった。
「レベル2の狐トークン2体にレベル2、クレボンスをチューニング。異邦と化した故郷に、悪しき聖霊の夜を引く音がこだまする。シンクロ召喚、オルターガイスト・ドラッグウィリオン」
合計レベル6のシンクロモンスターは、何とも言い難い異形の姿をした怪物だった。2本の両足に獣のような体、そして2対4本の細く小さな両手が生える肩から上には異様に長い首が伸び、その先端にある頭には笑顔の仮面を張り付けたような顔面とその上部に生える緑の頭髪。体の背部からは先のとがった3本の太い尾が伸びて、それぞれが気ままに揺れている。
☆2+☆2+☆2=☆6
オルターガイスト・ドラッグウィリオン 攻2200 魔法使い族→アンデット族
「貴女のシャドウトークンが消えてしまったのは残念ですが、そりゃあこの程度は読まれますよね。墓地に存在する九尾の狐は、ドラッグウィリオン及びシャドウトークン1体をリリースしてこのターンも黄泉還りの効果を使います」
そして何事もなかったかのように、死してなお当然のような顔をして蘇る大妖怪。シャドウ・ディストピアによるリリースの肩代わりを使えない以上、彼は自分のモンスターのみを2体リリースして蘇生効果を使うしかない。
しかし彼は、そのディスアドバンテージを軽減させる方法をいくらでも知っている。
九尾の狐 攻2200 炎→闇
「では自身がリリースされた墓地のドラッグウィリオン及び、フィールドで闇属性モンスターがリリースされた際に手札に存在する闇黒の魔王ディアボロスの効果を同時に発動。それぞれ自身をフィールドへと特殊召喚」
オルターガイスト・ドラッグウィリオン 攻2200 魔法使い族→アンデット族
闇黒の魔王ディアボロス 攻3000 ドラゴン族→アンデット族
そして
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