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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第99話:Weapons Stockpile
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リーは苦痛のあまり絶叫する。

「これで…終わりだっ!!ダブルチャージショット!!」

とどめにXアーマーに換装してダブルチャージショットをグリズリーに喰らわせ、まともに受けたグリズリーの動力炉を貫いた。

「ぐはっ…流石だ…」

地面に倒れ伏したグリズリーは満足げな笑みを浮かべながら、扉の奥を指差した。

「あそこにある密売用の転送装置を使え…レプリロイドの転送は出来ないが、オリハルコンをハンターベースに転送することは出来る……」

「ありがとう…グリズリー……」

荒く息を吐きながら言うルインは、自身の簡易転送装置が壊れていることに気づいて、心中で溜め息を吐いた。

死期が近いグリズリーは最後に口を開いた。

「お前があのゼロと並び称されたイレギュラーハンターなら…言っておくことがある……」

「え?」

「今からでも遅くはない…ゼロを…あの悪魔をイレギュラーとして破壊するんだ……」

「何で…」

仲間をイレギュラーとして破壊しろと言うグリズリーにルインは思わず目を見開いた。

グリズリーは忌まわしい過去を思い出したのか、苦々しそうに表情を歪めた。

「奴は…危険過ぎる……奴はシグマ以上のイレギュラーだ…。今から大分前の話だが、かつてイレギュラーハンターだったシグマを素手で圧倒した紅いイレギュラー…それが奴の正体だ…俺の傷も奴に付けられた……この俺も赤子扱いされて…命からがら生き延びた後も、あの時のことを一時たりとも忘れたことはない…お前なら…出来る…奴を…ゼ、ロ…を破壊し、ろ…」

そう言うとグリズリーは機能停止した。

ルインはゼロがイレギュラーと言われても信じられず、それを振り払うように踵を返してオリハルコンが保存されている扉を開いた。
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