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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第99話:Weapons Stockpile
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ドリルアームを元の腕に戻し、それを爪で容易く受け止めた。
「っ!?」
「かつて俺は武器の調達のためにこのドリルアームを駆使して数多くの猛者に戦いを挑み、その得物を戦利品として奪い売り捌く事で利益を得ていた。その中には当然、お前のようにセイバーを扱う物もいた。その対策は既にしている」
「ああ、そういえばルナが言ってたね。グリズリーは武器ブローカーとしてじゃなくて、戦士としても一流だって」
「ルナか…あのジャンク屋の娘の…」
「知ってるの?」
「商売の取引相手の1人だ。あいつの造る武器は高性能のメカニロイドのジャンクパーツから造られているからな。」
そうして溜めた貯蓄を元手に政府軍やレプリフォース、各地の武装勢力或いは軍需産業などと提携し、自ら開拓した非合法のルートから大量の武器や兵器を横流ししたグリズリーは、今では世界に名を轟かせる屈指の武器ブローカーとして知られていた。
「次はこちらから行かせて貰う!!」
「え!?」
目を見開くルインの目の前でドリルアームで即座に床面を掘削すると素早く地中へと潜る。
地中への潜行能力があるのは、一部の陸戦型レプリロイドだけであり、そんな特殊な技能まで彼はパーツ集めから入手したのだ。
「(機動力を補うための秘策がこれ…)」
「土竜の真似事は見た目は格好は悪いが結構有効なものだぞルイン。もし生き残れたのなら覚えておけ」
「え!!?」
突如背後の壁を吹き飛ばし、そこから姿を現したグリズリーの爪がルインの背を斬り裂いた。
「ああああああっ!!」
背中にまともに受けたルインは絶叫を上げて倒れ伏す。
だがルインは直ぐさま体勢を立て直すとバスターに切り替えてショットを放ち、反撃を試みる。
「っ…流石に油断ならんな」
しかし素早く顔を引っ込めたグリズリーにはギリギリの所で当たらない。
「今度は……」
今度はルインの足元からドリルアームを構えたグリズリーが姿を現し、高速回転させたドリルを突き出す。
「おおおお!!」
ドリルアームがルインの肩を掠る。
流石に世界中に名を轟かせた武器ブローカーと言おうか。
武力、知力、財力…。
あらゆる力が試されるその世界で生き抜いてきた人物だけに、その実力は特A級クラスである。
しかも決して力任せに能の無い攻撃だけを繰り出してくる事をせず、自らの性能を最大限に活かす戦法を取ってくる強敵だった。
ルインは気を落ち着けてグリズリーの現在位置を把握しようとする。
地中を掘り進み、移動するその速度は背部のバーニアを併用しているためか恐ろしく速い。
しかも…。
「うおおおお!!」
地中から大型バーニアを活かした突進を繰り出すグ
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