第六幕その一
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第六幕 見えてきた
一行は世界樹の中を進んでいきます、その中で大尉は神宝達五人に言いました。
「旅は順調だからね」
「このままいけばですね」
「予定通りにですね」
「世界樹に行けるんですね」
「まだ見えないですが」
「それでもですね」
「うん、出来るからね」
それでというのです。
「特に急がなくてもいいよ。もっとも予定はね」
「オズの国ではですよね」
「予定通りにいくとは限らない」
「だから最初からですね」
「かなり余裕を以て計画を立ててますね」
「そうですね」
「そうだよ、だからね」
それでというのです。
「多少遅れても大丈夫だから」
「若し予定や計画をギリギリに立てていると」
今度はかかしが言ってきました。
「途中アクシデントがあったら困るからね」
「そうそう、予定が遅れるとかね」
樵はかかしの言葉に頷きました。
「あるからね」
「だからだよ」
「それでオズの国では予定や計画に余裕を持つ」
「そうして考えて立てるからね」
「そうしているから」
だからだというのです。
「我々もね」
「そうしてるね」
「何をするにもね」
「ましてやオズの国だから」
ジャックも言います。
「何時何があるかね」
「わからないからね」
「僕達もこれまでの冒険で色々あったし」
「もうそれだけで物語になってね」
「何かとあったからね」
「そうしたことがあるから」
また言うジャックでした。
「予定や計画はかなり余裕を以てするのがオズの国だよ」
「そう、それに今回は何日もかかる様なトラブルには逢ってないし」
大尉も言います。
「順調だよ」
「それじゃあですね」
「ヘンリーおじさんとエムおばさんのお酒造りにも間に合いますね」
「世界樹の葉とお花を持って行けますね」
「それでお酒に入れられますね」
「お二人の造られるワインの中に」
「絶対に出来るよ、ではね」
それならと言う大尉でした。
「このままね」
「はい、行きましょう」
「このままいつものペースで」
「歩いていって」
「そうしてですね」
「世界樹に行くんですね」
「そうしよう、そしてね」
それでと言った大尉でした。
「世界樹の中でも冒険をしようね」
「世界樹はただ高いだけじゃないの」
ドロシーがお話してきました、その世界樹の具体的なことを。
「枝も多くて広くて」
「幹も巨大でね」
トトもお話します、その世界樹のことを。
「全体的にとてつもなく広いんだ」
「あれかな」
神宝はドロシー達から聞いた世界樹のことを述べました。
「広くて」
「枝が幹から何層も出ていて拡がっている」
「そうよ」
その通りという返事でした、ドロシーのそれは。
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