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提督はBarにいる・外伝
貉(むじな)共の悪巧み・3
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提出予定なのか?」

「そこは一応軍人だしな。報告の義務は果たすさ」

 ただし、全てを提出するとは言ってない。それに、奴等の身体には役に立ってもらわねぇとなぁ?

「ま、解析が終わったら遺体はオークションでも開いて、せいぜい他国に売り捌いてやるさ」

「はぁ!?あたし達が苦労して沈めた相手を、他国に売り飛ばす気!?」

 真っ先に抗議してきたのは叢雲。まぁ、壬生森の秘書艦としては当然の反応だろう。

「だが、要らねぇから回収しなかったんだろ?だったら俺達が回収して有効活用したって何ら問題はないだろう?」

「うぐ、それは……そうだけど…………」

「それにアレはアメリカが作ろうとしていた艦娘に似て非なる者が原型なんだろ?だとしたら、アメリカは是が非でも取り返そうとするはずだ」

 そうなれば、オークション開催前に何らかの接触があると見ていい。それを逆に利用して、アメリカから毟れるだけ毟り取ってやる。

「何というか……悪辣だな」

「やはり発想がヤクザね」

「うるせぇよ」

 そこの狐に加賀、ジト目を此方にむけるんじゃねぇ。
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